どの家にもある「キッチン」。
キッチンはただ食事をつくり、お皿を洗う場所ではない、家族の居場所のひとつです。
していることは同じでも、そこが愛着のある場所になると気分が変わります。
家族に寄り添う我が家のキッチン。


向かいにはやわらかく仕切られた趣味室。
自分の世界を満喫したり、ベンチに座って家族と一緒に本を読んだり。
キッチンからは黒板にお絵かきする様子や、和室ですやすやお昼寝する様子を見守ります。
家事をしながらふと子供の成長に気付くときが小さな幸せを感じる瞬間。
壁付けタイプのシステムキッチンの前に趣味室と同じ板貼りの壁を造作。
後ろにはタモ材でつくったガラス戸。


一目ぼれした Subway のタイル、アイアンフレームの吊り棚にはお気に入りの食器や調理器具。
タモ材の扉のオーダーキッチンには毎朝パンを焼くオーブンがビルトイン。
忙しい朝、家事をしながらどこにいても子供達に目が届く距離。
自分のためにコーヒーを丁寧にいれてほっと一息・・・
家を建てて朝が好きになった。



琵琶湖の見える立地を活かして2階にLDKと大きなウッドデッキ。
キッチンにたつと視線がひらけてとても気持ちがいい特等席。
ウォルナットのオーダーキッチンにはシンプルな白いタイルと壁付け照明。
天気のいい日は外でごはん。
冬は薪ストーブで料理をして火を囲む。
自然と共に四季を過ごすおおらかな家の中で、いばらず、でもちゃんとこの家になじむ木のキッチン。


来客時には大きな3枚のウォルナットの引き戸を閉じてすっきり。
天井には濃淡の表情がおもしろいレッドシダーの板。
オールステンレスのキッチンが気分をあげてくれる。
見せる収納とすっきりかくす収納。自分に合ったバランスを。

1日の中で少しだけ訪れる、息子がひとりでご機嫌に遊んでくれる時間。
そんなときは洗いものを済ませて、
お気に入りの椅子に腰をおろしてミシンをかけたりお菓子をつくったりして過ごす。
目に入るのは海外で集めた愛着のある食器たちや、家族で塗ったブルーグレーの壁。
好きなものたちに囲まれて過ごす自分のための時間が家族との心地よい距離をつくり、
家族にも優しくなれる。

そこから見えるお気に入りのものたちや、家族の風景、外の自然へと視線がぬける道。
家事を助ける動きやすい近道は家事を楽しめる自分をつくる道。
素材や機能だけでなく、暮らしを豊かにする道- 通り道、抜け道、近道、寄り道。
自分ならどんな道を大切にしたいと思うか、考えてみてください。

yukamizushima

水島 佑香 コーディネーター

岡山県岡山市出身→神戸で大学生活→文系から方向転換、京都に移住し建築・インテリアの学校に2年間通う→スムースに就職。