造作建具、と私たちは言いますが普段あまり聞き慣れない言い方かもしれません。
つまり、決まったかたちの決まった素材、デザインで売られているものから選んで買うのではなく、一からデザインして造るオリジナルの扉のことです。

部屋の入口の開きドア、引き戸、和室の障子や押入れの襖、家具収納につく扉や引き出し、猫の通り道になるような壁にあけた小窓、これらは全部「建具」といいます。

家づくりの打ち合わせの中でも素材やデザインをあれこれ考える、わくわくする時間です。

ならの床に合う、タモの板

ハーレーをそのまま乗り入れるレッドシダーの大きな玄関引き戸


かば桜の明るく穏やかな表情に静かになじむブナの建具をつけたテレビボード

玄関からリビングにつながる場所では光の通り道をやわらかく作ってあげながら、
来客時にも室内が丸見えにならないような工夫をすることが多いです。

模様の違うガラスを組み合わせても、デザインを工夫すればうるさくなりません。

工事をしているときは夏に向かう新緑の季節で、玄関先の植栽たちがとてもあざやかだったので、
一部分だけ透明のガラスを入れて視線の抜け道を。

ガラスの間に麻をはさみこんで優しい風合い。
表面はガラスなのでお掃除もしやすく。
食器棚にも。信楽焼きの器や植物と並べても素材の相性がいいですね。


ミニマムな白い襖紙には少し個性的な引き手を。
真鍮と陶器の引き手は使うほどに味がでます。


素材を選んだり、それを使う暮らしを想像したり。
そんな時間が家への愛着を育てます。

yukamizushima

水島 佑香 コーディネーター

岡山県岡山市出身→神戸で大学生活→文系から方向転換、京都に移住し建築・インテリアの学校に2年間通う→スムースに就職。