近年、ネットや書籍・テレビなどで「サスティナブル」や「SDGs」が話題に上がり、これらの言葉を見たり聞いたりする機会が増えていると思います。このサスティナブル(持続可能)な社会へ向けて、私たちスムースでも方針を掲げ、出来ることから一歩ずつ実際に取り組みを始めています。今回は、私たちがサスティナブルな方針へ転換したきっかけと取り組みの一部をお話ししたいと思います。

スムースは家づくりをしている会社です。そして、大切にしているのはその先にある家族の幸せです。家族の幸せを願い、家を建て、故郷としてその場所で暮らしていく。私たちは心豊かになる暮らしを提供していく事が使命です。

しかし、裕福な国、日本でも幸せと感じる人が少ないようです。人が心豊かで幸せに暮らしていくヒントを別の国から感じようと、2017年デンマーク、2018年スウェーデンと訪問してきました。特にスウェーデンでは、スウェーデンの国や暮らしの中に浸透しているサスティナブルな社会とは何か? が、訪問目的でしたが、そこで見たものがまさに事業方針を変えるほどのショッキングな体験でした。

地球の資源を、私たち人間が必要以上に使ってしまっていること。このまま行くと地球は数十年しか持たないということ。スウェーデンは石油などの地下の資源エネルギーに頼らず、国と人が本気で再生エネルギー化に転換していること。未来に対して暮らしという幸せの枠を超えた「地球と人の未来への愛」に真剣に取り組んでいるのを目の当たりにしたのです。この体験が、サスティナブルへの方針転換のきっかけとなりました。


(左はスーパーの食品コーナーの扉。あなたの孫の子どもの為にドアを閉めようというメッセージ。右はペットボトルや缶を入れるとお金やポイントに換金されるシステム。)

そして、その未来へ向かって具体的なゴール指標「SDGs(エスディージーズ)」があることを知ります。2015年に国連サミットで採択された持続可能な開発目標、SDGsは17の目標と169のターゲットからなる世界の国々が一体となって目指すゴールです。

「誰ひとり置き去りにしない」の理念に心からしびれました。

ものづくりをしている私たちだからこそ、生産と消費のあり方に率先して意識を変え、行動すべきであると考えました。

2018年2月から1年間、何から始めたらいいのか? どうやって浸透させていけばいいのか? 試行錯誤しながら、行動に移し始めます。大きな取り組みとして下記のプロジェクトを柱としました。

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①事務所&ショールームの大改装
②家づくりの新商品開発
③まちづくりプロジェクト
④働くスタッフのワークスタイル改革
⑤お母さんのコミュニティの場づくり
⑥スムースマルシェ

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具体的に、2018年9月に行った「①事務所&ショールームの大改装」では、地下資源ではなく地上のモノに限定し、仕上げ材・建具・テーブル・食器棚は国産杉や栗を採用。壁には湯布珪藻土や和紙を、細部にはガラス・タイル・鉄を使いました。食器も地産地消から滋賀信楽焼で揃え、働きやすさの視点から木視率を上げた心地よい空間を作りました。2ヶ月間もショールームを閉鎖しての取り組みでした。

結果、来店されるお客様からは、「気持ちいい・心地いい」というお声をよくいただくようになり、実際に働く私たち自身、自然素材に囲まれる心地よさから、働きやすさを実感しています。

今、工務店の立場として、大量生産、大量消費、大量廃棄に本気で向き合うべき時期に差し掛かっています。コスト優先やスピード優先で進んで来た現代はもう限界にきていて、これからは作り手が正しい選択をし、環境を守り、日本の森を守り、使い手の皆様へ正しい情報と正しい選択を求めていく使命があると思っています。

未来へつなぐものづくりと、循環する社会を自分たちが行動することで伝えたいのです。

私たちは小さな会社で、貢献度合いも小さいかもしれません。しかし、ローカルからでも世界を変えられるかもしれません。自分の住んでいる場所を守りたいと思えばできることがあって、大切な人を守りたいと思えば本気にもなれます。それが同時にできれば凄いことになるなとも思います。

すぐにすべてを変えるには今はハードルが高くても、今出来ることから一歩ずつ、プロジェクトは現在進行中です。

すでに5周年を迎えた⑥スムースマルシェをはじめ、③まちづくりプロジェクトもスタートが始まっています。プロジェクトの取り組みの続きは、また次の機会にお伝えしていきます。


masakazuichikawa

市川 正和 代表取締役

1973年京都市生まれ、長岡京市育ち。職人、現場監督、営業、設計とすべての業務を経験して2006年に滋賀でスムースを起業。私は常に『共感』ということが大きな基準となっています。スムースの名前の由来も「住まい」の住むと、複数を意味する「S」を繋げたもの。人のご縁に恵まれてきた人生で、これからも共感し合うご縁に恩返しして行くことが使命です。