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こんにちは。そろそろ梅雨入りですね。

植物にとっては恵みの雨。緑が一層深く、美しくなる時期です。そして、もう1つ。雨の時期に美しくなるもの。魅力が増すもの。それが石です。

石は、季節で移ろう植物と、対比されるように挿入されます。変化する植物と変化しない石。

けれど、けして変化しないわけではなく、ゆっくりゆっくりと味わい深くなっていきます。その営みも美しいと思うのですが、時に、目に見えて移ろう場合があります。

 

それが雨の日です。
雨に濡れた石は、普段の様相とは一変して、とても艶っぽくなります。

しとしと降る雨、深い緑、艶っぽい石。そしてそれらを眺めるひととき。まさにギフト。贅沢で至福の時間です。

今回は、そんな石のお話、石を使った現場のお話をしたいと思います。

 

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コンセプトハウスの石は現場発生材です。別の現場で出た、処分する石を再利用しました。
現場監督の岸本(キッシー)と使えそうな石を運んできました。キッシーは力持ちなので、欲張って大きな石をたくさん運んでもらいました。

 

まずは石のない時。高木植栽のみです。これだけでも十分素敵ですが、

 

石が入ると、ぐっと雰囲気が変わります。

全ての石が同時に見えてしまうと単調な空間になるので、場所によって見える石と見えない石ができるように、平面だけでなく立面的にも不等辺三角形に配置していきます。

石の数にもこだわります。7石、5石、3石とバランスを見ながら奇数でまとめます。

 

最後に地被を植えて完成です。

 

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こちら「田んぼの風景と暮らす家」も現場発生材です。もともとあった石積みを解体した時のものです。ここでは、景石としてではなく、駐車場とアプローチの見切りとして使いました。わずかな高低差でも、丁寧に作りこむとメリハリのある空間になります。

 

余った石はウッドデッキの沓脱石に。ウッドデッキ、砂利、外壁と、アースカラーでまとまっているので、とても良くなじみます。

 

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こちらはスムース事務所。

野趣あふれる野面石は飛び石に。リズミカルな打ち方で小道へ引き込みます。
SDGsに取組んだ改装だったので、国産材にこだわり、石も岐阜県産の和良石です。洋にも和にも合う、素朴な表情が魅力です。

 

小道の先には水鉢。山梨県産の甲州鞍馬石。高級国産石のひとつです。その形と表情、色味と味わいに、一目ぼれし、即決した一品です。

 

他にもまだまだお伝えしたいことはたくさんあるのですが、今回はここまでにさせていただきます。次回は石の種類について書きたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

↓これまでの「外構のおはなし」はこちらから
①ゾーニングと動線(暮らしの道)について
②駐車場について
③植栽計画について1
④植栽計画について2
⑤コンセプトハウス外構設計の苦悩(前編)
⑤コンセプトハウス外構設計の苦悩(後編)
⑥外構一体提案しています
⑦余談「花粉症の私が、スギを嫌いになれないワケ」

 

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松島 幸奈 クリエイティブチーム

大阪府出身。2児の母。 大学でランドスケープを学んだのち、造園会社に就職。主に外構設計や造園設計を担当。生活動線をお家の中から外に広げ、敷地全体を使いこなせるようなプランを心がけてきました。その後、主人の転勤で福岡に移住。仕事の傍ら暇を見つけては、九州各地の温泉巡りを楽しみました。そのせいか子供もすっかり温泉好きに。滋賀に来てからも家族旅行は温泉が必須。みんなでお気に入りの温泉を探索中です。