こんにちは。松島です。
私も設計部の一員として、半年間、設計塾に参加させてもらい、たくさんのことを学ばせてもらいました。何より面白かったのは、同じ敷地、同じ設計条件でも、設計者により、全く違うプランになるということです。参加されている他社さんのプランも、どれひとつとして同じものがなく、とても勉強になりました。
私も試行錯誤しながら、建物・外構・街並みが一続きになるような、そんなプランを考えてみたので、僭越ながら・・・紹介させていただきます。設計条件は下記の通り。

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①街並みと駐車スペース
建物をできるだけ南に向け、それによりうまれる三角の土地を、南西の緑地と連なる緑地帯とし、その中を縫うように駐車スペースを設けました。角は車寄せにもなるスペースとし、北西の道路から北東の道路へ通り抜けることもできます。

②借景
南北に視線の抜けを意識したプランとしました。どのような動線を通っても、南西の緑地を眺望することができ、窓を開け放ち、展望デッキとつながることで、広々と暮らすことができます。南北に窓をとると、心地よい風を取り込むこともでき、一石二鳥です。

③ラウンジ
中央に共有のリビングとなるよう、ホテルラウンジのような 場所を設けました。ゆったり座って、皆で談話するスペースです。あえてテレビを置かず、風景を楽しむ場所としました。TVの代わりに、プロジェクター付きの照明を設置し、大迫力の映像を楽しむこともできます。
④親世帯の間取り
バリアフリーを踏襲したワンルーム型です。お風呂も大きく、トイレもドアを開け放てば、広々と使えます。キッチンはミニキッチン。朝やお昼の軽食は自炊し、夕食は子世帯のダイニングで一緒に食事するという設定です
⑤子世帯の間取り
ホールからもパントリーからも入れる動線としました。南の窓は部屋の端かから端までとし、その前には、たまりとなるベンチを設置しています。階段は見せ場になるよう中心に置き、ベンチから吹抜け空間を上っていく形としました。


沢山の人の、沢山のプランを見て、家づくりの答えは1つじゃない、十人十色の答えがあると、心の底から感じた半年でした。そして、外構一体提案が、暮らしを豊かにすると、あらためて感じた半年でもありました。この経験を糧に、これからも頑張っていきたいと思います。
↓これまでの「外構のおはなし」はこちらから
①ゾーニングと動線(暮らしの道)について
②駐車場について
③植栽計画について1
④植栽計画について2
⑤コンセプトハウス外構設計の苦悩(前編)
⑤コンセプトハウス外構設計の苦悩(後編)
⑥外構一体提案しています
⑦余談「花粉症の私が、スギを嫌いになれないワケ」
⑧石の魅力 その1
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