Pocket

こんにちは。松島です。
今回は石の種類についてお伝えしたいと思います。

(石の魅力 その1はこちらから)

建築材料として使われる石は大きく分けて3種類あります。

①火成岩…マグマが冷えて固まったもの

②変成岩…岩石が熱や圧力などにより再結晶化したもの

③堆積岩…水や風によって砂や土などが堆積してできたもの

このうち、外構に使われるものは①の火成岩が多く、特徴として、耐薬品性に優れ、硬度が高く摩耗に強いことが挙げられます。

つまり、風雨や車の荷重、土圧などにさらされる環境でもびくともしないということ。そうやって昔の人は石を選んできたのだなと感じます。

もちろん②や③の石も外回りで使うことができますが、車の乗るところは避けたり、雨の当たらないところを選んだりと、用途に合わせて使い分けています。

また、石は産地によって名前がついています。

 

例えば…

↓ モデルハウスの玄関ポーチは栃木県の大谷石。種類は凝灰岩で、堆積岩に分類されます。

 

↓ 事務所の景石は香川県の庵治石。種類は花崗岩で、火成岩に分類されます。(岡山の万成石と並んで、イサム・ノグチさんが好んで彫刻された石でもあります。)

 

↓ 事務所の飛び石は、岐阜県の和良石。種類は花崗岩で、火成岩に分類されます。

 

↓ 事務所の水鉢は、山梨県の甲州鞍馬石。種類は閃緑岩で、火成岩に分類されます。

 

さらに、表面の仕上げも、磨き、ノミ切り、バーナー、こたたき、ビシャン、割肌など色々あり、仕上げ方により、表情や色味が変わります。

知れば知るほど、石の世界は奥深く、ほんとうに興味深いです。

 

↓「外構のおはなし」シリーズはこちらから
①ゾーニングと動線(暮らしの道)について
②駐車場について
③植栽計画について1
④植栽計画について2
⑤コンセプトハウス外構設計の苦悩(前編)
⑤コンセプトハウス外構設計の苦悩(後編)
⑥外構一体提案しています
⑦余談「花粉症の私が、スギを嫌いになれないワケ」
石の魅力 その1
外構一体提案チャレンジ vol.1

 

#石 #外構 #外構デザイン
#注文住宅 #家づくり
#外構一体提案 #庭
#滋賀工務店 #自然素材

松島 幸奈 クリエイティブチーム

大阪府出身。2児の母。 大学でランドスケープを学んだのち、造園会社に就職。主に外構設計や造園設計を担当。生活動線をお家の中から外に広げ、敷地全体を使いこなせるようなプランを心がけてきました。その後、主人の転勤で福岡に移住。仕事の傍ら暇を見つけては、九州各地の温泉巡りを楽しみました。そのせいか子供もすっかり温泉好きに。滋賀に来てからも家族旅行は温泉が必須。みんなでお気に入りの温泉を探索中です。