お家のプランが少しずつカタチになり、どのように暮らすかが見えてくるとワクワクしてきますよね。その時期は、お家のプランのことで頭がいっぱいになるとは思いますが、プランを確定してしまう前に、少しだけ外構のことも考えてみてください。

外構といっても様々ですが、今回は、お家のプランと同時並行で考えておくべきことの1つ「ゾーニングと動線」についてお話したいと思います。

敷地を必要なスペースに区分することを「ゾーニング」といい、それらをつなぐ線を「動線」といいます。スムースではこの動線のことを「暮らしの道」と呼んでいます。(暮らしの道には光や風の道、視線という意味合いもありますが、今回は人の歩く道のことを暮らしの道といいますね。)

暮らしの道は何本あっても大丈夫です。家族の過ごし方は毎日同じではなく、様々ですから、色々な場合をイメージして、お家の中から外、外から中へと、玄関・勝手口・はきだし窓を使って歩いてみてください。

例えば・・・
車でスーパーに行って1週間分の食料を買ってきたとき、荷物をひとつひとつ玄関から運び入れるのは大変ですよね。そんなときパントリーが近くにあればとても便利です。駐車場はパントリーに近いほうがいいと考えると、駐車場の位置が決まり、パントリーと駐車場をつなぐ暮らしの道もうまれます。

例えば・・・
後追いの始まった子供がいると、家事もままならない。洗濯物を干すのも一苦労。それなら、子供の遊ぶ場所と洗濯物を干す場所を一緒にしてしまうのはどうでしょう。お庭やウッドデッキがあると、子供を遊ばせながら洗濯物も干せますね。洗濯物を干し終わった後は、子供と一緒にウッドデッキでほっと一息。
そんな暮らしの道があってもいいですね。こうして、洗面室とお庭をつなぐ暮らしの道がうまれ、お庭の位置も決まります。

もちろん逆の発想もできます。陽だまりのできる場所にウッドデッキを作りたいと、ウッドデッキの位置を決めてから、近くに洗面室を持ってくることもできます。

お家のプランと同時並行で考えてほしいといったのは、外構からの要望を間取りに反映させることもできるからです。例えば、カーポートを設置する・設置しないによっても必要なスペースが変わってきます。今は設置しなくても、将来的に設置する予定なら、最初からスペースを確保して、家の大きさや配置を決めるべきではないでしょうか。

家族それぞれの「例えば」を繰り返し繰り返しイメージすることで、自然と、どこにどんなスペースが必要かというゾーニング(駐車場やお庭などの配置)が完成します。
理想を言うと、「例えば」は1日、1週間、1か月、1年、10年先を考えてイメージすることだと感じます。

家づくりは自由です。間取りを決めてから外構を考えるという、従来の流れにとらわれず、自由な発想で家づくりを楽しんでください。せっかく購入した自分の土地です。ぜひ隅から隅まで使いこなせる「ゾーニングと暮らしの道」を一緒に考えてみませんか?

次回は駐車スペースの取り方についてお話できたらなと思います。


yukinamatsushima

松島 幸奈 コーディネートサポーター

大阪府出身。2児の母。 大学でランドスケープを学んだのち、造園会社に就職。主に外構設計や造園設計を担当。生活動線をお家の中から外に広げ、敷地全体を使いこなせるようなプランを心がけてきました。その後、主人の転勤で福岡に移住。仕事の傍ら暇を見つけては、九州各地の温泉巡りを楽しみました。そのせいか子供もすっかり温泉好きに。滋賀に来てからも家族旅行は温泉が必須。みんなでお気に入りの温泉を探索中です。