
スムースで現場管理をしている山本です。前回と同様に現場管理の仕事を少しでもわかってもらえるように、今回は家の基礎の上に設置する「土台設置工事」を説明します。
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①土台の設置
前回の基礎工事が完成したら、いよいよ木工事がスタートし、基礎屋さんから大工さんに作業が引き継がれます。文字通り家の土台となる土台材を設置しますが、土台設置工事が終われば、この土台の上に家の骨組みとなる柱が立つのでとても重要です。
まずは、基礎の天端部分(基礎コンクリートの立ち上りてっぺんの面)に家の平行・直角・水平の基準となるライン(基準墨)を引いていきます。これは基礎コンクリート自体には正確な基準ラインが出ていないためです。正確な基準墨が引けたら、それに沿って土台を設置していきます。
土台設置の際、基礎と土台の間には床下の通気のために基礎パッキンを敷きます。それから、アンカーボルトで基礎と土台を緊結します。
基礎パッキンは高さが2cmあり、空気を通せる構造になっているので通気がとれます。基礎コンクリートは施工後すぐは水分を含んでいて、1~2年かけてその水分は抜けていくのですが、その為にも風の通りをよくし、湿気を出せるようにするのです。
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③大引の設置
基礎コンクリートに設置した土台と土台の間に大引材(おおびきざい)を掛けて設置します。大引は、1階の床を支えるための重要な部材で、床の荷重を土台に伝える役割があります。基礎コンクリートとの間に鋼製束(鋼製でできた床束)を入れ込み、鋼製束で大引を支えて高さ調整します。
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④気密処理
スムースでは床下断熱を採用してるので、この時点で断熱材の設置をし、床下との通気を遮断するために気密テープで気密処理します。
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⑤床下地合板の設置
最後に床下地合板を土台に釘でとめて完成です。
スムースの土台の材料はハウスガードシステム(防蟻処理10年保証)で使う防蟻処理されたヒノキの材料を使います。ハウスガードシステムの規定で決められた小口部分の防蟻処理も重要になってきます。
この土台設置工事が終われば、次はいよいよ棟上げです。
家の土台となる重要なこれらの土台設置工事をひとつひとつ、丁寧に確実に行い、安心な家づくりをしています。
