スムースで現場管理をしている山本です。前回と同様に現場管理の仕事を少しでもわかってもらえるように、今回は前回からの続き、木工事の「上棟作業」を説明させてもらいます。
①前回の土台設置工事が完成したら、次は家の骨組みが出来上がる上棟作業です。柱や梁、屋根の一番高いところに取り付けられる棟木、屋根の下地まで設置して1日で家の形が出来上がります。まずは、プレカット図に書かれた番号に沿って柱を設置し、2階の床梁を順番に組み上げていきます。


柱や梁などには、あらかじめホゾやミゾなどの加工をしておきますが、昔は大工さん行っていたその作業は今では専門のプレカット工場で行うことがほとんどで、プレカット図はその骨組みの図面のことを言います。

②2階の梁が組み上がったら、1階の柱の垂直を見るために下げ振り(垂直を調べる道具)でまっすぐになるように調整して、仮筋交いで固定します。梁は羽子板ボルトで緊結し地震に強い構造体になります。

③土台設置の時と同じく梁の上に床下地合板を専用の釘で止付けます。2階も1階と同様の作業をして、最後に屋根の一番高いところに棟木を設置して骨組みが完了します。



④垂木で屋根の形、軒の出が分かるようになり、最後に屋根下地となる野地合板を貼れば長い上棟作業も完成です。
上棟作業は朝早くから大工さんが集まり、チームワークの良さで家の形が出来るところまで作業する特別な日です。特別な1日を大切な思い出になるように、施主様ご家族と大工さんとスタッフで一緒にお祝いします。
