最近ふと思いました。
昨日注文したものが、もう今日には届く。
すごい世の中になったな、と。

最短・特急・時短。物事の多くがスピードアップしたように感じます。仕事や学校でも、すぐに結果を求められることが増えたかもしれません。

 

でも植物のスピードは今も昔もかわりません。
ゆっくりゆっくり、
それぞれのスピードで成長します。

私たちは、水やりをしながら、
それを見守るだけでいいのです。

 

スムースではブドウ(巨峰)を植えているのですが、4月に小さな実がなり、6月に袋掛けしました。収穫は8月の予定です。その間5か月ほど、じっと我慢です。途中待ちきれず、つまみ食いしていた人もいましたが(笑)

 

のんびり、ゆっくり、ただただ待つ。
ワクワク、ソワソワ、ただただ待つ。

 

日々のスピードから少し解き放たれて、のんびり、ゆっくり、植物との暮らしを楽しんでみませんか?

 


 

前回は、高木について、それぞれ目的や役割を持ってそこに植えていると書きました。(前回のブログ:外構のおはなし③「植栽計画 について 1 」
今回は低木や地被植物のおはなしをしたいと思います。

低木とは、2~3mくらいまでしか成長しない背の低い木のことです。小さくても立派な木で、ちゃんと幹があり、枝があります。スムースに植えているもので言うと、

 

アジサイ

斑入りプリペット

ヒュウガミズキなどが低木になります。
ヒュウガミズキの葉姿を厚切りポテトチップスのようとおっしゃったお客様がいました。それ以来、おいしそうに見えて仕方ありません(笑)もちろん食べれませんが。

 

地被植物とは、草花や下草類のことを言います。スムースで言うと、

アジュガ

ギボウシ

シラン

フイリヤブランなどになります。

 

私はよく、植栽をドラマや映画に例えます。

高木は主演俳優や助演俳優などのメインキャスト。それだけでは話は成り立ちません。他のキャストがいて、初めて世界観やシチュエーションが出来上がります。つまり低木や地被植物は、主役をとりまく登場人物たち。世界観や雰囲気づくりにはかかせないものなのです。

そんな低木や地被植物。高木と違って、ご自身で簡単に植栽できます!春や秋には園芸店にずらりと並びますので、ぜひぜひご自身の世界観を表現して植えてみてください。

でも、どう選んで、どう植えたらいいの? と迷うかもしれません。

そこで、今回は私の中で基準としているマイルールをお教えします。あくまで、個人的な見解なので、ご了承ください(笑)

 


 

選び方・・・ 
5つのマイルール

①花の咲く時期をずらす。
それぞれが主役になる瞬間を作ってあげます。また、季節を通して順番に花が咲くように種類を選ぶと、年間を通して楽しむこともできます。

②葉っぱの形や色をそろえすぎない
花の咲く時期は一時です。花のない時期も楽しめるよう、葉っぱの形や色でメリハリをつけます。例えば、銅葉や斑入りの葉をさし色につかったり、細かい葉と大きな葉を横並びに植えたり、丸い葉やシュッとした葉をポイントに使ったり、などなど…

③常緑を多めに入れる
常緑とは年間を通して葉があるもののことを言います。緑があることで冬の風景にも艶がでます。

④実のなるものを植える
植栽管理は楽しいことも多いですが、大変なことも多いです。虫もでるし、雑草もはえるし、落ち葉の掃除もしないといけません。でも、それを補って余りある豊かさがあります。その1つが収穫です。1年間頑張った自分へのご褒美です!
スムースで植えているブドウ、今年はたくさん実がなりました。実がぐんぐん大きくなる姿を見て、スタッフみんなワクワクしていました。頑張った後に、おいしいが待っている。最高ですね!

 

⑤好きだと思ったものを植える
最後になりましたが、やはりこれにつきます。“ずっと眺めていても飽きない”や“癒される”に「好き」は欠かせません。好きでないと管理にも身が入りません。モチベーションを保つためにも、好きなものを植えるよう勧めることが多いです。

 


 

植え方・・・
3つのマイルール

①群植する(ゾーンにわける)
同じ種類のものを数株まとめて植えます。ある程度まとめて植えた方が管理もしやすいですし、花が咲いたときの迫力が違います。特に1年草は毎年植え替えますので、1年草のゾーンを作っておくと便利です。

②背の高いものを後ろに植える
部屋から見るのか、道路から見るのか、どこから見るかが重要になりますが、視点場を決めて、近い手前のほうに背の低いものや匍匐(ほふく)するもの、遠い奥の方に背の高いものを植えます。そうすることで、すべての植栽が見えますし、すべてにまんべんなく日が当たるので、生育環境も整います。

③対比させる
植物は移ろうものです。四季折々に色々な表情が見られます。その表情を際立たせるために、移ろわないもの・変化の少ないもの(例えばオブジェや水鉢、石など)を配置します。信楽焼の植木鉢なんかも素敵です。私は石が好きで、石を置きたがる傾向にあります。スムースに配置した石について語りたいこともたくさんあるのですが、長くなりそうなので次回にします(笑)

以上、5つの選び方と3つの植え方でした。
ぜひ参考にしてください!


これまでの「外構のおはなし」はコチラから

①ゾーニングと動線(暮らしの道)について
②駐車場について
③植栽計画について1


yukinamatsushima

松島 幸奈 設計部

大阪府出身。2児の母。 大学でランドスケープを学んだのち、造園会社に就職。主に外構設計や造園設計を担当。生活動線をお家の中から外に広げ、敷地全体を使いこなせるようなプランを心がけてきました。その後、主人の転勤で福岡に移住。仕事の傍ら暇を見つけては、九州各地の温泉巡りを楽しみました。そのせいか子供もすっかり温泉好きに。滋賀に来てからも家族旅行は温泉が必須。みんなでお気に入りの温泉を探索中です。