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今年、スムースから2名の社員が卒業しました。皆様が良くご存じの、牧野正一と竹森健吾です。スムースは15年の歴史で正式に採用した正社員で退職者は1名しかいませんでした。今年に2名もスムースから離れるのは本当に寂しいものです。

2人とも、スムースが嫌になって辞めたのではなく、自分の力を勝負したいとの思いで、起業という形でひとり立ちします。

私のビジョンのひとつに、リーダー(経営者)10人を育てるとあります。どんな形でも自分の力で、リーダーとして事業を起こせる人材の事を意味します。社内の別事業で、社長するのも良し。社内ベンチャーでも良し。そして、独立も良し。

だから、今回、2名の経営者を育てあげたということです。思ったより早かったですが 笑。

 

少なからず、ここでもコロナの影響はあると思っています。昨年1月から働き方や価値観が変わり、30歳半ばの年齢の方が特に俺の人生、このままでいいのだろうかと考える機会が多くなったと聞きます。2人も例外では無かったと思います。スムースでは理念を大事に、ミッションを掲げ、各個人の働く意義や、スムースを通して何を成すのかを良く話し合います。だからこそ、自分の人生を見つめられたのではないかと考えます。

私も32歳で会社を起ち上げたので、2人の気持ちがよくわかり結論、承認しました。こんな状況下で今じゃなくてもと、親心として心配でもありますが。思い立った時がタイミングです。タイミングと運と想いがあれば、大丈夫です。

 

竹森健吾は約7年、頑張ってくれました。京都で言う建売をしている住宅会社からの転職でした。

始めから生意気なやつで、面接の結果を、催促の電話してきたのは今まででも彼だけです。図面も建売ばかりだったので、図面のレベルはひどいものでした。現場からたたき込もうと現場監督から始めてもらいました。仕事を教えてくれないとか、始めは色々とぶつかったのも、今では良い思い出です。

 

 

スムースでは現場監督から経験して、設計を覚えて、営業的動きもする、そんなトータルプロデュサーを育て上げるのが人材ゴールとなっています。彼はその全部ができる一番目に達成した男です。7年で達成できたのは、本当に良く努力したと思います。

竹森は2月に退職し、現在は設計事務所を立ちあげて、頑張っております。スムースとパートナシップを結んで、一緒に仕事をしていこうと思っていましたが、一人でまず挑戦してみたい!という強い思いを聞きました。彼らしい男気ある決断だなと感心しました。

 

牧野正一は、弟ようで息子のようで、創業して1年経って入社してきて、15年間、二人三脚で頑張ってきました。すぐ奥が入ってきたので、3人での奮闘はスムースの原点でもあり、会社の大切な物語の始まりでもあります。

牧野が入ってきたのは20歳の時。はっきり言って、ただのやんちゃ坊主でした。下の名前が「まさかず」と同じ呼び名で運命を感じ、すぐ採用と決めた記憶があります。

まだまだ、20歳の若造だったので、遅刻するは、喧嘩はするわ、事故はするわでどうしようもない奴でした。今の牧野を知っている人は信じられないでしょうね。

京都から滋賀に単身、引越ししてきてからは、覚悟をきめたのか、恐ろしいスピードで成長しました。10周年の時に専務取締役に任命し、私の右腕としてスムースを築いてきました。

彼は正直、スムースに一生いると思っていました。本当に悩んで悩んでの結果だと思います。

彼も同じ業界ではありますが、住宅会社の営業支援の会社を起こすと聞いています。マッキーらしい、応援したいという良い事業だと思います。先月に創業したと聞いています。

 

 

退職申し出時の2人の共通点は、号泣していました。思いがあって、情熱があって、苦渋の選択だったと思います。私もその思いが理解できるからこそ。苦渋の決断をしました。

そうとはいえ、人が離れるのは寂しいものです。人の可能性を信じて、みんなと心で繋がって、未来に夢ある会社にしたいと築いてきました。私自身、心がつながることで喜びを感じ、社員の笑顔、お客様が感動されている喜び、そして、自分自身の達成感。

今までも、これからも、心は繋がっています。今は黙って見送りたいと思います。

彼らは次のステージが来ているのです。もちろん、私もスムースにとっても次のステージに立っています。そのステージを選択するのも自分、未来に行動するのも自分。

自分の行動に責任を持って、自身が命から湧き出る思いを見つけて、その使命を果たしてほしいと願っています。

頑張れよ!マッキー!タケ!!

 

市川 正和 代表取締役

1973年京都市生まれ、長岡京市育ち。職人、現場監督、営業、設計とすべての業務を経験して2006年に滋賀でスムースを起業。私は常に『共感』ということが大きな基準となっています。スムースの名前の由来も「住まい」の住むと、複数を意味する「S」を繋げたもの。人のご縁に恵まれてきた人生で、これからも共感し合うご縁に恩返しして行くことが使命です。