こんにちは、須田です。 今日は、近頃スムースも沢山ご相談を頂いているリフォーム・リノベーションについて、また、新築の考え方についてお話しします。 今日のお話は日本ではなく、遠く離れたイギリスの人々の家に対する考え方を共有したいと思います。 イギリスの人々と、日本人の家に対する考え方は180度違います。 日本はスクラップ&ビルドで経済を成長させてきた為、どこか物を大切にするという精神に欠けています。一方、イギリスの人々は、長く沢山の人々が受け継ぎ残していくことで、価値が上がるという考え方をします。 家に目を向けると、イギリスの人々は家は「永遠に続くもの」と考えます。気候や地震の有無など大きく影響する要因の違いがあることは事実ですが、根本的な国民性が違います。 劣化すればメンテナンスをして使い続けるのです。 言い方を変えれば、日本の家には耐用年数という表現がありますが、イギリスではそれが無いのです。 スムースの家のコンセプトは、「住み継ぐ暮らし」です。良いものを、手を入れながら長く使い続けるという考え方は、住み方は違えど通ずるところがあります。 リノベーションは、先人の考えをうまく利用しつ…
こんにちは。スムース市本です。 SDGs に取り組んでいるスムースのことをより皆さんに知っていただこうと、少しずつではありますが私が感じたSDGs のことやスムースがどうSDGs に向き合い少しずつカタチにしてゴールに向かって進んでいるのかを数回に渡りBLOGでご紹介していこうと思います。 スムースは、「地球1個分の暮らし」という環境行動指針を設定しSDGs に基づいた家づくりをすすめています。 スムースは、令和2年よりSDGs 委員会という「地球の会」所属の数社が集まってSDGs について学び、社会課題について議論や取り組み発表や研修をする会に数カ月に一度、社長と私で参加しています。 ここでまず初めにしたことは、「後付けマッピング」というこれまでのスムースの活動を整理したうえで、SDGs の17個のゴールに結びつける(整理する)活動の洗い出しです。 ①スムースが今までしてきたSDGs に関わる活動、取り組み ②その活動はどのゴール(SDGs 17のゴール)にあてはまるのか ③その活動はどのように進めたのか &nbs…
この度、弊社のコンセプトハウス「住み継ぐ暮らし」が、2021年度グッドデザイン賞を受賞いたしました! 地産の材料や経年変化により味わいを増していく自然素材を採用し、職人さんの丁寧な手仕事によるしつらえに囲まれた暮らしや、四季を感じるウチとソトの繋がり。そして、そこに暮らす家族がお手入れをしながら愛着を持ち、永く住み続けられるということ。 そんなサスティナブルな住まいの在り方に評価をいただきました。 下記、審査委員からいただいた評価コメントです。 「メンテンナンスフリーの住宅は便利であっても人を自然から遠ざけてしまう。この住宅は、自然素材の経年変化を積極的に受け入れることで、意匠性だけではなく、手入れという作業を通して、住まいへの愛着や、自然との共生意識を強化する仕組みを提案している。住まうということは、それ自体が大切な生業であることに気づかされる。その先には、よく手入れされ住み継がれてきた古民家のような、サスティナブルな住の在り方が浮かび上がってくるようだ。」 その他受賞内容はグッドデザイン賞サイトにて公開していただいています。 https://www.g-…
早速ですが、『SDGs』という言葉はご存じでしょうか? 最近では国連総会でSDGsについて世界の人々が現状を話し合われていたのでニュースで聞かれた方も多いと思います。 SDGsは、 Sustainable Development Goalsの略で 日本語に訳すと【持続可能な開発目標】のこと。 2015年に国連総会で世界の国々が合意をし、貧困や不平等・格差、気候変動などのさまざまな問題を2030年までに世界中の人たちと解決していく。という世界共通の目標のことを言います。 それを実現していくための目標17個【17の目標】 それを具体化したターゲット169個【169のターゲット】が掲げられています。 大きくわけて、 ・環境のこと ・社会のこと ・経済のこと ・みんなで協力して目標を達成する「パートナーシップ」 から成り立っています。 この17の目標に対してできることは人それぞれ。 企業ができること、学校でできること、家族でできること… 様々なSDGsアクションを考えることはより良い未来への一歩にもなり、だからこそ一人ひとりがSDGsを知…
今回は現在建築中の<コンセプトハウスのこだわり仕様10選>をご紹介します。 現在はセルロースファイバーの施工も終わり、大工工事真っただ中の現場状況。来年4月の完成が待ち遠しい所です。 1. 焼杉外壁 焼杉とは杉板を焼いて表面を炭化させた板のこと。メンテナンス性が良い(外壁メンテナンスなどのランニングコストを抑えられる)と近年注目されている素材です。 耐久性のポイントとなるのが炭化層の厚み。表面をバーナーで焼くのではなく、三角焼きという技法を使い炭化層を厚くしていきます。 そして、この炭化層が約30年ほぼメンテナンスフリーを実現すると言われています。ここまで優秀な素材でありながらもイニシャルコストはそこまで高くないのも嬉しいポイント。 デメリットとして考えられるのは、あくまでも炭なので触れると黒く汚れるというところ。洗濯物や布団干しなども要注意ですね。あとは施工してくれる大工さんの手や道具が真っ黒になります。笑 2. スーパー白洲そとん壁 そとん壁とは、白州大地の「シラス」から出来ている外壁材。「シラス」とはマグマ噴火と同時に冷やされて火砕流となり堆積したもの…
7月10日より店舗・事務所の改装工事が始まりました。工事中は近隣の皆様や、お打ち合わせのお客様にご迷惑をおかけしております。 スムースは、これまでにたくさんのお客様と出会い、たくさんのご家族の「ふるさとづくり」に携わらせていただきました。ただ家をつくるだけではなく、家づくりの先にある、家族の幸せを大切に想い、家族のストーリーに共感し、共に創る。ということを大切にしています。今回、スムースがこれからの家づくりで大切に想うことを明確に伝えていきたいということで改装工事を行うことになりました。 この改装工事には3つのコンセプトがあります。 一つ目は、「ミッションを表現する」ということです。 「家族の日々の暮らしがやさしくなるきっかけをつくっていく」というスムースのミッションを表現し、暮らしを感じられる場所にと考えています。そしてここから自分たちの家づくり、暮らしを考えるきっかけになるような空間をつくっています。 例えば、キッチンに並べられたお気に入りの信楽焼の食器たち。季節を感じる花を飾り、並べた食器から今日のカップを取りコーヒーを淹れる。何度も読み返したくなる本を手に取り、お気に入りのキッ…