1階のLDKがこの家の中心。ごはんの支度をしたり洗濯など家事をしている横では、キッチンと一体でつくった食卓で宿題をしている長男。前では元気な長女が大工さんにつくってもらった木のうんていに夢中。その向こうの畳スペースでお父さんはくつろいでいる。家族や親戚、友人が集まれば組み立て式のテーブルをひろげて料理を並べたり、収納つきのベンチにすわってみたり、大人達は会話を楽しみながら子供達が黒板に描く絵をほめてあげたり。「台所」「食卓」「リビング」といった機能で空間を区切るのではなく、「料理もできる」し、「ごはんも食べられる」し、「くつろぐ」こともできるし、「遊ぶ」ことも 「寝る」こともできる。大きなひとつの空間が家族や訪れる人をいつでも迎え入れ、それぞれに居場所を用意してくれている。おいしい気配を分け合って、楽しい時間を共有する。そんな家になったのは、 いつかはこの家を出ていく子供達と家族5人で過ごす時間を豊かにしたいと大切に思うから。住み慣れた土地での建て替え。「これまで」に感謝して、家族の「これから」がはじまります。
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- 家族構成:夫40歳代、妻40歳代、長男・長女・次男
- 建築場所:滋賀県大津市
- 延床面積:125.26㎡(37.8坪)