「家族の幸せを共に感じ、共に願い、共に創ります」

私は1973年、京都府京都市でごく一般的な家庭の長男として生まれました。幼い頃に父が事業に失敗し、両親が離婚した私は、いわゆる「家族のふれあい」というものを知らずに育ちました。母は、私と弟を育てるために遅くまで仕事をしており、周囲が暗くなるにつれ、感じる寂しさを紛らわしながら、母の帰りを待っていました。
狭い長屋で身を寄せ合っての生活でしたが、それでも母や弟と一緒にいられることがとても幸せで、私にとっては、居心地よくやすらぎのある空間でした。 また、時折逢いに来てくれた父の気遣いも嬉しく、離れていても心はつながっていると思えたことが父からもらった愛情でした。

家族を守ることができるのは自分しかいない。
ものごころついた頃からそんな想いが強く、もっと両親に甘えたい、わがままを言いたい、 そんな子供特有の気持ちを抑え「自分以外の誰かのために」という思いを持つことが当たり前という考え方が自分の価値観の源泉になっていったように思います。

やがて様々なご縁に恵まれ、19歳でこの業界に入りました。最初は見習いの職人からスタートし、現場監督、営業、設計など15年の月日を経て気がつけば、住宅に関する全ての業務を体験していました。常に真剣にやり続けてこられた原動力となったのは、幼少期の体験があったからだと感じています。

「家族を想うことで幸せがうまれる」

「家づくりの先にある家族の幸せを築きたい」が私が創業に至ったきっかけです。家族のふるさとの土台となる家づくりに関わり、そしてそこで生まれるストーリーを共に感じ、共に願い、共に創っていきたい。家づくりというきっかけで知り合えた人々が家族のように心をひとつにしていきたい。そして次の世代につなげていく想いを胸に、今日もひたむきに幸せをつくっていきます。

2016年9月
株式会社スムース
代表取締役