焼杉の外壁
選び続けられる理由
家づくりにおいて、どんな素材を選ぶのかは、「今の心地よさ」だけでなく、永く住み継ぐこと、次の世代にどんな環境を残していくのかという問いと向き合うことでもあります。
自然素材には、時間を味方につける力があります。焼杉の外壁もまた、そうした素材のひとつです。
素材へのこだわり
家族が心地よく暮らせること、そして永く住み継いでいけること。その両立を考えることが、私たちの家づくりの原点です。今だけを見た選択ではなく、40年、50年先の暮らしや環境を想像しながら、素材を選ぶことが大切だと考えています。
外壁も同じです。単に性能や見た目だけでなく、「なぜこの素材を選ぶのか」という基準や想いを共有することが、家づくりには欠かせません。焼杉の外壁は、自然素材が持つ力と、永くあり続けるための選択として、その考え方を体現する素材です。
自然素材の力
木や土、紙といった自然素材は、古くから日本の家づくりを支えてきました。手触りや質感、空気感にはそれぞれに表情があり、暮らしの中で五感にやさしく働きかけてくれます。
焼杉もまた、杉という自然素材を火で焼き、炭化させることで生まれた外壁材です。薬品に頼らず、素材そのものの力で耐久性や防虫性を高めています。自然の仕組みを活かした素材だからこそ、住まいに無理なく馴染み、時間と共に落ち着いた佇まいへと変化していきます。
永くあり続ける
瀬戸内市牛窓の焼杉の外壁は、一つ一つ人の手で製造されていて、完成した瞬間が最も美しいのではなく、時を重ねることで味わいが増していく素材です。炭化した表面は風雨や紫外線から木を守り、適切な施工がなされた焼杉は、長い年月にわたって外壁としての役割を果たします。実際に、施工から50年近く経っても大きな劣化が見られない事例もあります。
時間に耐える素材を選ぶことは、暮らしを守るだけでなく、家への愛着を育てていくことにもつながります。
環境をつなぐ
私たちは、家づくりに使う自然素材の多くを国産材から選んでいます。焼杉に用いる杉もまた、日本の森で育った木です。国産材を使うことは、林業を支え、森を育て、山の環境を守ることにつながります。さらに、輸送距離が短くなることでCO₂排出量の削減にも寄与します。自然素材は役目を終えたあとも、最終的には土へと還ることができます。
家族の暮らしを心地よくすること。そして、次の世代、その先の環境へと想いをつないでいくこと。焼杉の外壁は、そんな価値観を静かに支える素材です。