NEW 時を継ぎ、三世代がつなぐ家— 結庵紡家(けつあん つむぎや)
滋賀県大津市   
注文住宅、新築

家族の記憶とぬくもりが重なり、 静かに暮らしが続いていく庵の住まい。
瀬田川の流れのそば、
人と人、時代と時代をつないできた風情あるこの町に、
またひとつ、家族の物語がはじまります。
むかし、この場所にあった家の面影。
門として使われていた木は、かたちを変えながら、新しい住まいへと受け継がれました。
記憶は消えるのではなく、そっと暮らしの中に、息づいていきます。
三世代が、それぞれの距離で暮らすという選択。
近すぎず、遠すぎず、
お互いの気配を感じながら、それぞれの時間を大切にできる関係。
そのために、この家は「余白」を選びました。
すべてを求めるのではなく、
本当に必要なものだけを丁寧に選ぶ。
その積み重ねが、確かな豊かさをもたらしています。
受け継ぐものと、これから生まれるもの。
そのどちらも大切にしながら、家族の時間は、これからも続いていきます。
ここは、ただの住まいではなく、想いをつなぐ場所。
そんな一邸です。
物件概要
- 所在地
- 滋賀県大津市
- 敷地面積
- 129.8㎡(39.3坪)
- 延床面積
- 92.7㎡(28.1坪)





家族が自然と集まるソファがある居場所。
誰かが座れば、誰かが隣に来る。
言葉がなくても、つながりを感じられる距離があります。
そして、一段上がった畳の場所。
そこから続く、小さなロフト。
子どもたちにとっては冒険の入り口であり、大人にとっては、心をほどく場所。
朝の光が差し込み、昼にはやわらかく広がり、
夕方には静かに影を落とす。
その一日の移ろいが、この家に流れる時間を、やさしく整えていきます。




むかし、この場所には、家の顔ともいえる門がありました。
人を迎え、家族を見送り、時の流れを静かに見守ってきた存在。
その記憶を絶やさぬように、この住まいは、家と一体となるかたちで門を設えています。
深く伸びた軒と、一文字瓦の端正な水平線。
その佇まいは、どこか懐かしく、この土地に根付く時間を感じさせてくれます。
ただ新しくつくるのではなく、ここにあった“面影”を受け継ぐこと。
それが、この家のはじまりでした。




階段を上がると、ふっと光がほどける二階のリビング。
杉板の勾配天井がやさしく包み込み、空気まで軽やかに感じられます。
造作キッチンに立つと、手に馴染む道具のように暮らしが整う。
ガスコンロは、どうしてもこれが良かったという一台。
火を囲む時間も、この家の大切な風景です。
ダイニングには、中村好文さんの照明。
やわらかな光が、食卓と会話を静かに照らします。
リビングには、造作ソファが据えられ、家族が自然と集まる場所に。
木製サッシ越しに見える景色は、見慣れた街並みでありながら、どこか新しい風景として心に映る。
そして、ふと見上げるとロフト。
子どもたちの笑い声がこぼれる、小さな秘密基地。
日常のひとつひとつが、少しだけ特別になる場所です。

玄関に入ると、まず静けさと木の香りに迎えられる。
新たにデザインされた階段は、空間に軽やかな動きを生み、暮らしの流れを自然に導く。

壁に添えられた真鍮のブラケット照明は、スムースらしいやわらかな光で、帰宅のひとときをやさしく包み込む。

ふと見上げれば、そこには記憶をつなぐ梁。
取り壊す前の建物から遺された一本は、時間を超えてこの家に息づき、家族の歴史を静かに語りかける存在となっている。

二階へ上がると、光に満ちたLDKが広がる。
杉板の勾配天井が空間に奥行きを与え、時間までもゆったりと流れていく。
造作キッチンは、使い手の所作に寄り添うように設えられ、日々の営みを美しく整える。

その横には、小さく切り取られた「自分だけの居場所」。
籠もるような安心感の中で、読書をしたり、ふと手を止めて考えごとをしたり、暮らしに静かな余白を与えてくれる。

水まわりへと続くと、丁寧につくられた造作洗面。
素材の温もりと機能の美しさが調和し、日常の何気ない時間までも心地よく整えてくれる。

それぞれの場所に込められたのは、特別なデザインではなく、
家族の時間をやさしくつなぐための工夫と想い。
「時を継ぎ、三世代がつなぐ家」という言葉の通り、記憶を受け継ぎながら新しい暮らしを紡ぐ住まい。
過去と現在、そして未来が重なり合い、家族の時間が静かに深まっていく。

