親子でホッと一息つけるカフェ

赤ちゃんの子育て中に家から出ることもできず、日によっては人と会話をすることがまったく無い。それはまるで出口のないトンネルのようでもあったとオーナーは振り返ります。そんな自身の体験にもとづき、頑張っているママを応援したい。ホッと一息つける場所をつくりたい。そんな思いから計画はスタートしました。生まれたての赤ちゃんを綿のおくるみでつつみ込むように、こどもたちが元気に遊びまわり常に足裏に触れる床には肌触りの優しい杉を選びました。表面の保護塗装は杉のさらりとした肌触りを損なわないように、また赤ちゃんが万一口にしても安心なように蜜蝋ワックスで仕上げています。お店の雰囲気はあえて「おうち」のようにしたかったので、キッチンを囲みながら店主と訪れた親子がだんらんできるレイアウトに。遊びまわるこどもに目線が配れるように家具の背の高さ等も検討を重ねました。お母さんに手を引かれて来るこどもの幼心に、「あの店にいくことが楽しい」。そう思ってもらえる場所づくりを目指しました。この場所がこどもたちの心の原風景の中で、ふるさととなることを願っています。