珪藻土のデメリットとは?後悔した人の声や対策のポイントまで詳しく解説

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家を建てたりリフォームしたりする際は、見た目だけでなく、暮らし方に合う素材を選びたいものです。近年は自然素材を活かした住まいへの関心が高まり、調湿性や消臭性をもつ珪藻土の壁に興味をもつ方も増えています。

その反面、ネット上では「汚れが落ちにくい」「ひび割れが気になる」といった後悔の声も見受けられます。「珪藻土を採用したいけれど失敗は避けたい」「実際に住んでいる人の後悔や口コミを知ってから判断したい」と考えている方も少なくありません。

この記事では、珪藻土のデメリットや後悔した人の声、後悔を防ぐためのポイントまで詳しく解説します。

珪藻土とは調湿性や消臭性に優れた自然素材の塗り壁材

リビングの珪藻土を活かした壁

珪藻土とは、植物プランクトンの一種である珪藻が長い年月をかけて堆積し、化石化した天然素材を原料とする塗り壁材です。室内の湿度を調整しやすく、生活臭を吸着しやすい性質があることから、近年は自然素材を取り入れた家づくりやリフォームで採用される機会が増えています。

見た目にも温かみがあり、クロス(壁紙)とは異なる質感を楽しめる点も人気を集める理由の一つです。とはいえ、珪藻土は自然素材ならではの特性をもつため、すべての住まいに向いているとは限りません。快適な住まいを実現するには、メリットだけでなくデメリットも理解したうえで、自分たちの暮らしに合うかを判断することが大切です。

珪藻土のデメリット

珪藻土の汚れを落とす様子

珪藻土は自然素材ならではの風合いや機能性が魅力ですが、採用前に知っておきたい注意点もあります。特性を理解せずに取り入れると、「思っていた仕上がりと違った」と感じる原因になりかねません。ここでは、珪藻土で後悔しやすい主なデメリットと、その原因について詳しく解説します。

シミや汚れが付きやすい

珪藻土は表面に無数の細かな孔があるため、湿気だけでなく水分や汚れも吸収しやすい性質があります。そのため、飲み物が飛び散ったり、手あかや油汚れが付いたりすると、内部まで染み込みやすく、拭くだけでは落ちないことも少なくありません。特にキッチンやダイニング、子どもがよく触れる場所では汚れが蓄積しやすくなります。撥水加工が施された製品もありますが、すべての汚れを防げるわけではないため、施工場所は慎重に検討することが大切です。

壁がボロボロになったり粉落ちしたりすることがある

珪藻土はクロスのような柔軟性がなく、自然素材ならではの質感を活かした塗り壁です。そのため、壁を強く擦ったり家具をぶつけたりすると、表面が削れて粉が落ちたり、小さく欠けたりする場合があります。

とくに珪藻土の配合割合が高い製品や、表面を保護する仕上げを施していない場合は、この傾向が現れやすくなります。通常の生活で自然にボロボロ崩れることは多くありませんが、衝撃や摩擦が加わりやすい場所では傷みやすいことを理解しておきましょう。

ひび割れが発生することがある

珪藻土は施工後に乾燥して硬化するため、その過程でわずかに収縮します。また、季節による温度や湿度の変化、建物が落ち着くまでのわずかな動きによって、細いひび割れが生じることがあります。特に新築では、木材の乾燥収縮や建物全体の動きに影響を受けやすく、施工からしばらくして髪の毛ほどの細いひびが現れるケースも珍しくありません。

見た目への影響が中心ではあるものの、、ひびが大きく広がる場合は補修が必要になるため、早めに施工会社へ相談すると安心です。

カビが発生することがある

珪藻土には湿度を調整する働きがありますが、それだけでカビを完全に防げるわけではありません。室内の湿度が高い状態が長く続いたり、結露が繰り返し発生したりすると、壁の表面にホコリや汚れが付着した部分を栄養源としてカビが繁殖することがあります。

特に換気が不十分な洗面所や北側の部屋などは注意が必要です。珪藻土の調湿性能を十分に活かすためにも、日頃から換気や除湿を心掛け、室内環境を整えることが大切です。

クロス(壁紙)より施工費用が高い

珪藻土は職人が一面ずつ手作業で塗り仕上げるため、クロス(壁紙)と比べると施工費用が高くなる傾向です。さらに、下地処理や乾燥工程にも時間がかかることから、工期が長くなる場合もあります。使用する珪藻土の種類や施工面積、仕上げ方法によって費用は異なりますが、一般的にはクロスより初期費用を見込んでおく必要があります。

デザイン性や質感を重視して採用する場合は、予算とのバランスを考えながら施工範囲を決めることが重要です。

メンテナンスに手間がかかる

珪藻土の壁は、水拭きや強く擦ると表面を傷めるおそれがあるため、汚れの落とし方にも注意が必要です。軽い汚れであれば消しゴムを使い、落ちにくい場合は細かいサンドペーパーで表面を薄く削るなど、素材に合った方法で手入れします。

また、傷や欠け、ひび割れが生じた場合は、状態に応じて部分補修を行うこともあります。適切にメンテナンスすれば長く美しい風合いを維持できますが、クロス(壁紙)のように手軽な掃除や張り替えには向いていないため、定期的な手入れが必要になることを理解しておきましょう。

関連記事:自然素材の家は後悔する?よくあるデメリット・失敗例と対策をわかりやすく解説

珪藻土の壁で後悔した人の声

珪藻土の壁に子どもがラジコンを当てないか心配する母

珪藻土のデメリットは理解できても、実際の暮らしでどのような場面に影響するのかはイメージしにくいものです。そこで、珪藻土の壁を採用した方から見られる後悔の声をもとに、住み始めてから気付きやすいポイントを紹介します。

子どもや家具が当たって壁に傷が付いてしまった

珪藻土は強い衝撃や摩擦にはあまり強くありません。そのため、実際に住んだ方からは、「子どもがおもちゃをぶつけて壁が欠けてしまった」「椅子を引いたときに当たり、傷が付いてしまった」といった声も見られます。

小さな傷でも、凹凸のある塗り壁はクロス(壁紙)のように目立ちにくく補修できるとは限りません。傷が増えるたびに部分補修が必要になり、思っていた以上に手間がかかるという声もあります。特に子ども部屋やダイニングなど、物が当たりやすい場所では傷が増えやすいため、施工場所を工夫したり、家具との距離を確保したりすることも大切です。

汚れやシミが落ちず見た目が悪くなった

珪藻土は表面に細かな孔があるため、水分や油汚れが内部まで染み込みやすい性質があります。そのため、実際に住んだ方からは、「子どもがジュースをこぼした跡が残ってしまった」「手あかが落ちず、壁が黒ずんで見えるようになった」といった声も見られます。

一度染み込んだ汚れは水拭きだけでは落ちにくく、状態によっては表面を削るなどの手入れが必要です。特にキッチンやダイニング、スイッチ周辺など、日常的に汚れが付きやすい場所では、見た目の変化が気になりやすいでしょう。

掃除で壁を擦ったら表面が削れてしまった

珪藻土はデリケートな素材のため、クロス(壁紙)と同じ感覚で水拭きしたり、強く擦ったりすると表面を傷めることがあります。そのため、実際に住んだ方からは、「汚れを落とそうと擦ったら壁の表面が削れてしまった」「メラミンスポンジを使ったら色ムラができてしまった」といった声も見られます。

汚れをきれいにしようとした結果、かえって補修が必要になり、「もっと早く正しい掃除方法を知っておけばよかった」と感じる方も少なくありません。珪藻土は汚れの落とし方がクロスとは大きく異なるため、日頃のメンテナンス方法を事前に理解しておくことが、壁を長持ちさせるポイントです。

ひび割れが思ったより目立って気になった

珪藻土のひび割れは建物の強度に影響しないことがほとんどですが、実際に住んだ方からは、「壁を見るたびにひびが気になってしまう」「来客のたびに『大丈夫?』と聞かれて気まずかった」「新築なのに古く見える気がして残念だった」といった声も見られます。

細いひびであっても、一度気付き始めると視線が向くたびに目に入り、以前ほど気にならなかった壁まで意識してしまう方も少なくありません。補修すれば改善できる場合もありますが、再びひびが生じることもあるため、見た目の変化をどこまで受け入れられるかが満足度を左右するポイントになります。

家族や来客が壁に触れないよう気を使うようになった

珪藻土は傷や汚れが付きやすい性質があるため、実際に住んだ方からは、「子どもに『壁は触らないで』と何度も注意してしまう」「来客が壁にもたれかからないか気になって落ち着かなかった」といった声も見られます。

本来であれば気兼ねなく過ごせるはずの住まいでも、壁を汚したり傷付けたりしないよう常に意識するようになり、思っていた以上にストレスを感じたという方も少なくありません。特に小さな子どもやペットがいる家庭、来客が多い家庭では、暮らしやすさより壁の状態を優先してしまい、窮屈さを感じるケースもあります。ライフスタイルによっては、施工場所を限定することも後悔を防ぐポイントです。

関連記事:自然素材の家で失敗する原因とは?よくある後悔や失敗しないためのポイントを解説

珪藻土で後悔しないためのポイント

リビングは珪藻土、キッチンは壁紙と使い分けている様子

珪藻土のデメリットの多くは施工場所や日頃の使い方を工夫することで抑えやすくなります。実際に、暮らし方に合わせて採用場所を選んだり、適切にメンテナンスしたりすることで、長く快適に使い続けている方も少なくありません。ここでは、珪藻土で後悔しないために押さえておきたいポイントを紹介します。

汚れやすい場所への採用は慎重に検討する

珪藻土を採用したい場所がキッチンやダイニングの場合でも、すぐに諦める必要はありません。大切なのは、汚れが付きやすい場所と付きにくい場所を分けて考えることです。

たとえば、コンロ周辺やダイニングテーブルの真横など、油はねや飲み物が飛び散りやすい範囲はクロスやキッチンパネルを採用し、それ以外の壁だけを珪藻土にする方法もあります。また、リビングでも子どもの遊び場や家具が頻繁に当たる場所を避けることで、傷や汚れのリスクを抑えながら珪藻土ならではの質感を取り入れられます。空間全体ではなく、場所ごとに素材を使い分けることが後悔を減らすポイントです。

日頃から適切なメンテナンスを行う

珪藻土は、日頃の手入れを少し意識するだけでも、美しい状態を長く保ちやすくなります。汚れが付いてからまとめて対処するのではなく、早めに対応することがポイントです。たとえば、軽い手あかや鉛筆の跡であれば消しゴムで落とせる場合があります。

落ちにくい汚れは、目の細かいサンドペーパーで表面を薄く削ることで目立ちにくくなることも少なくありません。また、室内をこまめに換気し、結露や湿気がこもる環境を避けることも、カビ対策につながります。普段から珪藻土に合った方法で手入れを続けることで、大掛かりな補修が必要になるリスクを抑えやすくなります。

施工実績が豊富な工務店へ依頼する

珪藻土で後悔しないためには、施工実績が豊富な工務店へ相談することが大切です。珪藻土は素材の特性だけでなく、施工場所や仕上げ方によって使い勝手が大きく変わるため、経験の差が提案内容にも表れます。

実績が豊富な工務店であれば、家族構成や生活スタイルを踏まえたうえで、「この場所は汚れやすいためクロスがおすすめです」「珪藻土を取り入れるなら、こちらの壁だけにしましょう」といったように、メリットだけでなくリスクも正直に伝えてくれます。そのうえで、代替案やより適した施工方法まで提案してもらえるため、安心です。珪藻土を活かした家づくりを成功させるうえで、工務店選びは特に重要なポイントといえるでしょう。

関連記事:失敗しない工務店の選び方|滋賀で家を建てる人が知っておくべき7つのポイントと選定ステップ

素材の特性を理解したうえで採用する

珪藻土は、すべての壁を同じように仕上げる素材ではありません。調湿性や消臭性などの魅力がある一方で、汚れや衝撃に弱いといった性質もあるため、特徴を理解したうえで採用場所を決めることが大切です。たとえば、リビングや寝室など湿度を快適に保ちたい空間では珪藻土の良さを活かしやすいでしょう。

一方、油汚れが付きやすいキッチンのコンロ周辺はキッチンパネル、傷が付きやすい場所はクロス(壁紙)を組み合わせるなど、場所ごとに素材を使い分ける方法もあります。また、調湿性だけでなく表面の強度も重視したい場合は、漆喰を検討する選択肢もあります。それぞれの素材の特性を活かして組み合わせることで、住み始めてからの後悔を減らしやすくなります。

珪藻土の発がん性について

珪藻土の安全性

「珪藻土には発がん性がある」と聞き、不安に感じる方もいるかもしれません。厚生労働省の職場のあんぜんサイトでは、結晶質シリカを0.1%以上含む未焼成の珪藻土について、発がん性区分1Aに分類しています。

ただし、ここで問題になるのは、主に粉じんを長期間吸い込むような作業環境です。住宅の壁として施工された珪藻土を、日常生活でそのまま使用する場合とは状況が異なります。完成した壁から粉じんが大量に舞い続けるわけではないため、通常の暮らしで過度に心配しすぎる必要はないと考えられます。

注意したいのは、DIYや補修で乾いた珪藻土を削ったり、粉状の材料を扱ったりする場面です。その際は粉じんを吸い込まないよう、換気や防じんマスクの使用を意識しましょう。過去に一部製品で問題となったアスベスト混入は、結晶質シリカとは別の問題です。

参考:珪藻土 (未焼成) (結晶質シリカ含有率0.1%以上のもの)・職場のあんぜんサイト|厚生労働省

珪藻土のメリット

珪藻土の特性を活かしたリビング

珪藻土のデメリットや注意点を紹介してきましたが、それ以上に自然素材ならではの魅力があることから、多くの住宅で採用されています。珪藻土のおもなメリットは以下のとおりです。

・調湿効果により室内の湿度を快適に保ちやすい
・生活臭やペット臭、トイレのニオイを軽減しやすい
・結露の発生を抑え、快適な室内環境を維持しやすい
・自然素材ならではの温かみのある質感を楽しめる
・クロス(壁紙)にはない高級感のある仕上がりになる
・静電気が発生しにくく、ホコリが付きにくい

これらのメリットを十分に活かすためには、住まい全体を珪藻土にする必要はありません。調湿性や消臭性を求める空間を中心に採用し、汚れや衝撃を受けやすい場所は別の素材と組み合わせることで、それぞれの素材の良さを活かした住まいづくりができます。大切なのは、「珪藻土を使うこと」ではなく、「暮らしに合った場所へ使うこと」です。

珪藻土のメリットを活かしやすいおすすめの施工場所

洗面所やトイレの珪藻土の活用例

珪藻土は、調湿性や消臭性を活かしやすい場所に取り入れることで、日々の暮らしの中で良さを感じやすくなります。ここでは、珪藻土のメリットを活かしやすい施工場所と、採用する際のポイントを紹介します。

リビング|調湿効果で一年中快適な空間を保ちやすい

リビングは家族が長い時間を過ごす場所のため、珪藻土の調湿性を活かしやすい空間です。梅雨時期の湿気や冬場の乾燥が気になりやすい住まいでも、壁が湿度をゆるやかに調整することで、室内の空気を快適に保ちやすくなります。

採用する際は、テレビ背面やソファ後ろなど、手が触れにくい壁面に使うとよいでしょう。ダイニングに近い壁や子どもが遊ぶスペースは汚れや衝撃を受けやすいため、クロスや腰壁と組み合わせる方法もあります。空間全体ではなく、視線が集まる一面に取り入れるだけでも、珪藻土ならではの質感を楽しめます。

寝室|湿度を調整して快適な睡眠環境を維持しやすい

寝室は就寝中に湿気がこもりやすく、朝方の結露や空気のこもりが気になりやすい場所です。珪藻土を壁に採用すると、湿度の変化をゆるやかに調整し、落ち着いた睡眠環境を整えやすくなります。

寝室で使う場合は、ベッドのヘッドボードが直接当たる壁や、手が触れやすい低い位置には注意が必要です。枕元だけ別素材にしたり、ベッドから少し離れた壁面に施工したりすると、傷や汚れを抑えながら活用できます。照明の陰影で塗り壁の質感が引き立つため、デザイン面でも相性のよい場所です。

玄関|靴や湿気によるニオイ対策に役立つ

玄関は靴や傘、外気の影響で湿気やニオイがこもりやすい場所です。珪藻土には湿気やニオイを吸着しやすい性質があるため、玄関まわりに採用すると、帰宅時の空気のこもりを軽減しやすくなります。

ただし、玄関は荷物や靴、ベビーカーなどが壁に当たりやすい場所でもあります。床に近い部分まで珪藻土にすると汚れや傷が目立ちやすいため、上部の壁だけに施工したり、腰壁や収納まわりは別素材にしたりすると安心です。見た目と実用性を両立するには、手が触れる高さを避けることがポイントとなります。

トイレ|気になるニオイを軽減しやすい

トイレは狭い空間のため、ニオイや湿気がこもりやすい場所です。珪藻土の消臭性や調湿性を活かせば、空気のこもりを軽減し、清潔感のある空間を保ちやすくなります。小さな面積でも効果を感じやすいため、初めて珪藻土を取り入れる場所としても検討しやすいでしょう。

採用する際は、便器の背面や手洗い器の周辺など、水はねや汚れが付きやすい場所に注意が必要です。腰から上の壁に施工し、下部は拭き取りやすい素材にするなど、掃除のしやすさも合わせて考えると後悔を防ぎやすくなります。

洗面所|湿気がこもりやすい空間を快適に保ちやすい

洗面所は入浴後の湯気や洗濯物の湿気がこもりやすく、壁材選びが暮らしやすさに影響しやすい場所です。珪藻土を取り入れることで、湿度の変化をやわらげ、ジメジメ感を抑えやすくなります。

ただし、洗面台のすぐ横や水はねが多い壁面に使うと、シミやカビの原因になることがあります。洗面所で採用するなら、水が直接かかる範囲はパネルやタイルにし、離れた壁面や天井に近い部分へ珪藻土を使うとよいでしょう。換気扇や窓による換気と組み合わせることで、珪藻土の良さをより活かしやすくなります。

珪藻土に関するよくある質問

珪藻土を検討する際は、漆喰やクロス(壁紙)との違い、施工方法、寿命、カビへの強さなども気になるところです。ここでは、珪藻土を採用する前に確認しておきたい疑問について解説します。

珪藻土と漆喰はどっちがおすすめ?

調湿性や消臭性を重視するなら珪藻土、なめらかな質感や耐久性を重視するなら漆喰が向いています。どちらが優れているというより、求める仕上がりや使う場所によって選び分けることが大切です。

珪藻土は細かな孔をもつ素材のため、湿気やニオイを吸着しやすく、リビングや寝室、玄関などに適しています。これに対し、漆喰は石灰を主原料とした塗り壁で、表面が比較的なめらかに仕上がりやすい素材です。マットでやわらかな雰囲気を出したいなら珪藻土、白くすっきりした壁にしたいなら漆喰を検討するとよいでしょう。

壁紙の上から珪藻土は施工できる?

壁紙の上から珪藻土を施工できる場合もあります。ただし、すべての壁紙にそのまま塗れるわけではありません。下地の状態によって仕上がりや耐久性が変わるため、事前確認が必要です。

壁紙に浮きやはがれ、破れ、油汚れがある場合は、そのまま施工すると珪藻土ごとはがれるおそれがあります。防汚加工や撥水加工が施された壁紙も、材料が密着しにくいことがあるため注意が必要です。施工する際は、汚れを落とし、めくれや凹凸を補修したうえで、シーラーなどの下地処理を行います。リフォームで採用する場合は、壁紙を残すか剥がすかを工務店に確認しましょう。

珪藻土の壁の寿命はどれくらい?

珪藻土の壁は、適切に施工され、日頃の手入れができていれば20〜30年ほど使えるとされています。ただし、製品の種類や施工環境、湿気のこもりやすさによって実際の耐用年数は異なります。

クロス(壁紙)のように定期的な張り替えを前提とする素材ではなく、汚れや傷を部分補修しながら長く使う塗り壁です。年数が経過すると、調湿性や消臭性が急になくなるわけではありませんが、汚れやシミ、ひび割れが増え、部分補修では対応しにくくなることがあります。そのような場合は、塗り直しや塗り替えを検討するタイミングとなります。

珪藻土は本当にカビに強い?

珪藻土は湿気を吸ったり吐いたりする性質があるため、カビ対策に役立つ素材です。ただし、珪藻土を使えばカビが発生しないという意味ではありません。

カビは湿気だけでなく、ホコリや皮脂汚れ、換気不足などが重なることで発生します。珪藻土の壁でも、結露が続く場所や風通しの悪い場所ではカビが生えることがあります。特に洗面所や北側の部屋、収納の近くなどは注意が必要です。珪藻土の調湿性を活かすには、換気扇を回す、窓を開ける、家具を壁から少し離すなど、湿気をためない使い方を意識しましょう。

珪藻土とクロス(壁紙)はどちらがおすすめ?

自然素材の質感や調湿性、消臭性を重視するなら珪藻土、費用や掃除のしやすさを重視するならクロス(壁紙)が向いています。どちらか一方に決めるより、場所ごとに使い分ける考え方がおすすめです。

珪藻土はリビングや寝室、玄関など、空気環境や質感を大切にしたい場所で活かしやすい素材です。これに対し、クロスは色柄の選択肢が多く、水拭きしやすい製品もあるため、子ども部屋や水まわり、汚れやすい場所に向いています。費用を抑えたい場合は、家全体を珪藻土にするのではなく、見せ場になる壁や湿気が気になる空間だけに採用するとよいでしょう。

珪藻土のデメリットを理解して後悔のない家づくりを実現しよう

珪藻土は、調湿性や消臭性など自然素材ならではの魅力を備えた塗り壁材です。その反面、汚れやひび割れ、メンテナンスなどの注意点もあるため、特徴を理解しないまま採用すると後悔につながることがあります。しかし、施工場所を工夫し、素材の特性を踏まえて活用すれば、その魅力を十分に活かすことが可能です。珪藻土の施工実績が豊富な工務店へ相談し、ライフスタイルに合った提案を受けながら、後悔のない住まいづくりを実現しましょう。

株式会社スムースでは、自然素材の心地よさを活かしながら、ご家族の暮らし方に合わせた住まいをご提案しています。素材の見た目だけで判断するのではなく、「どこに使えば快適に暮らせるのか」「将来も心地よく住み続けられるか」といった視点を大切にし、一邸一邸丁寧に設計してきました。

自然素材には、それぞれ異なる特徴があります。だからこそ、メリットだけでなく注意点も正直にお伝えしたうえで、住まいに合った素材選びをご提案しています。モデルハウスや完成見学会では、自然素材ならではの質感や空気感を実際に体感していただけますので、ぜひ家づくりの参考としてお気軽にご来場ください。

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