春うらら
春眠暁を覚えず。心地のよい季節がやってきました!
公園や川沿い、幼稚園や小学校、たくさんの場所で桜が満開です。今週末は天気も良く、きっとお花見日和です。
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さて、私たちが目にする桜の大半は「ソメイヨシノ」ですが、このソメイヨシノ、実は、そのほとんどが、同一遺伝子をもつクローンです。
江戸時代、「オオシマザクラ」と「エドヒガン」という2種類の桜の交配で生まれたと言われており(諸説あり)、接ぎ木などの手法で増やされました。
ちなみに、桜は、同一個体(同一遺伝子)では結実しないことが知られおり(自家不和合性といいます)何本植えても、ソメイヨシノ同士で種子を作ることができません。つまり、接ぎ木などでしか増やせず、それらの個体はすべて遺伝的には同じ、すなわちクローンとなるのです。
これを活用したのが桜前線です。桜前線は桜の開花予想日をつないだもので、本州ではソメイヨシノが対象となります。ソメイヨシノは遺伝子が同じため、一定の気象条件のもと、ほぼ一斉に開花します。この性質を利用して開花の予想をしているわけです。
一斉に咲いて一斉に散る。ソメイヨシノの美しさの裏にはそんな理由があったのです。
しかし、遺伝子が同じということは、多様性が少ないということでもあり、たとえば1種類の病気ですべての個体が死滅するということも考えられます。
そのため最近では、ソメイヨシノに代わり、「ジンダイアケボノ」や「コマツオトメ」といった別の品種への植え替えが進んでいるそうです。
数十年後、日本の春の風景はまた違ったものになるかもしれないと思うと、毎年のお花見も一層感慨深いものになる気がします。
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