家具を選ぶ
4月、桜の美しい時期も過ぎて若草が萌えだす季節となりました。
4月は新しい年度の始まりもでもあり、入学や就職等で環境が変わり新生活をスタートされた方も多いことと思います。
またこの時期は新生活のためや季節の変化に合わせて、インテリアの模様替えや新しく家具の購入を検討される機会でもあります。
家具選びを考え始めたときどのように探されていますか? また何を基準にして選ばれていますか?
色やデザイン、好きなテイストなども家具を選ぶうえで大切なポイントですが、それ以上に大切にしてもらいたいポイントがあります。
普段、私はCADでの図面作成の業務をさせていただいていますが、実はインテリアコーディネーターでもあります。今回はインテリアコーディネーターとして家具選びのポイントをお伝えさせていただきたいと思います。
家具を機能的に分類すると大きく3つに分けることができます。
①姿勢を支える家具
(椅子、ソファ、リクライニングチェア、ベッド等)
作業や食事、休息などに適した姿勢が取れる家具類
人体を支える役割
②物を支え、行為を補助する家具
(テーブル、勉強机、キッチンカウンター等)
学習、調理、その他さまざまな作業に適した高さや幅、寸法、材質、構造の机、台などの家具類
人の行為を支える役割
③物を整理、収納する家具
(本棚、タンス、キッチンキャビネット等)
私たちは日常の中で食事や学習、休息など多種多様なものを使いながら快適な生活を送っていますが、このような多種多様の物をしまいやすく、取り出しやすく収納するための家具類
生活を支える役割
まず家具を選ぶ前に、部屋のサイズと配置スペースの確認(寸法)が必要です。また配置スペースまでの搬入経路と寸法も確認してみる事をお勧めします。
そして①~③ごとのポイントは次の通りです。
①の場合は、椅子やソファなら靴を脱いで座り心地を、ベッドなら寝ころんでみて実際に体感してみることをお勧めします。
そして、椅子系はシートのクッション性も大切ですが学習用や仕事用、休息用と使用目的によって背もたれの角度や寸法とシートの高さが重要になります。シート高さが高すぎると床に足が付かずに太ももの裏が圧迫されて血行を阻害するなど影響します。
②の場合は、テーブル、机等だと一緒に使用する椅子とのバランスが大切になります。このバランスによって使用感や椅子の座り心地にも影響されてしまいます。バランスとは椅子のシート高さ(SHと表記される事が多いです)からテーブル甲板までの垂直距離のことを言います(差尺:さじゃく)
その差尺は一般的に30㎝~27㎝が適しているとされています。ですので机のみ、椅子のみ単体で考えるのではなくて両方の寸法を確認しながら選ばれることをお勧めします。
③の場合は、部屋のなかで大きなスペースを取る事もあるため配置するスペースはもちろん収納作業する(しゃがんで収納をしたり、扉を開閉するスペースなど)スペースを確保することも必要です。
ご自身の手が届く範囲がどこかなどの高さ方向の寸法も大切になります。
このように、使用する上でのサイズや設置する場所などもポイントとする事で、後々も心地よく快適に長く使用していただくことができると考えています。
家具選びに迷われたら、このような視点も参考にして頂けたら幸いです。
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