ヨシのある暮らし
毎日、厳しい暑さが続いていますね。
皆さま、体調等くずされていないでしょうか。これからも猛暑が続きそうですが、どうぞ熱中症にはお気をつけてお過ごしください。
さて、今回は少しでも涼をもとめて、涼やかな「ヨシ」を使った暮らしをご紹介したいと思います。
ヨシを使った暮らし
スムースでは、室内天井の素材のひとつとして「ヨシベニヤ」を採用しています。
ヨシベニヤはベニヤにヨシを一本ずつ貼り付けたもので、スムースでは琵琶湖の特に近江八幡地域のヨシを使ったヨシベニヤを使っています。
下の写真はモデルハウスのLDKになります。
ヨシの色合いや節の出方は一本一本ちがっていて人工では作りだせない自然のものの良さがあり、この良さが味わいある雰囲気を醸し出してくれます。
夏の室内にあると涼しさを感じさせてくれますが、見た目だけでなく機能面でも実際に調温や調湿効果があり、昔から茅葺屋根の材料としても使われてきました。中が空洞になっているので屋根に何層にも重ねることで優れた断熱性を発揮してくれるのだそうです。
また、夏が近づく季節になるとホームセンターの店頭には「よしず」や「すだれ」が並びますが、これも同じヨシで作られています。
日よけや目隠しに昔からずっと愛用されてきたのは、木陰のような自然な陰をもたらしてくれたり、心地良い風や光の通りをつくってくれる自然素材が好まれるからではないでしょうか。
反対に冬になるとヨシベニヤは寒々しく感じない?と思われるかもしれませんが、そうではなく実際には見た目にもホッとするような温かみがあるなぁと感じます。
和のしつらえに映えるヨシ天井。
時が経つとさらに深い表情に経年変化していきます。
琵琶湖のヨシについて
スムースが琵琶湖のヨシベニヤを採用しているのは上記のような体感できる感覚だけでなく、地産材を取り入れることで滋賀ならではの家づくりに繋がり、住まい手であるご家族も、作り手である私たちも地域に対する想いを深めることができる点にもあります。
また、環境面においてもヨシを活用することは琵琶湖の環境保全に繋がります。
ヨシは琵琶湖の水辺に群生しています。
水中の栄養分を吸い取って水をきれいにしてくれたり、魚や鳥など生き物の住み家となり、水質や生態系を守る役目を担っています。
「Mother lake -あずかっているのは滋賀県です。」という言葉が滋賀県にありますが、
環境に優しく、地域に根差した、伝統的な素材「ヨシ」を暮らしに取り入れることは滋賀県で家づくりをしている工務店として大切にしたいことだと思っています。
琵琶湖のヨシを使った文具や布製品などヨシを使った素敵な製品が他にもたくさん作られているので、身近に暮らしの中でヨシを楽しむこともおすすめです。