SDGsと暮らし
日々の生活に欠かせないスマートフォン。もしなかったらどんな暮らしになるのだろうと想像しがたいくらい今私の生活の中に必要なモノです。
SNSで情報を得ることも多く、お気に入りのアカウントはフォローして、配信を楽しんでいます。
中川政七商店さんをご存じでしょうか？
奈良県に本社のある生活雑貨工芸品のお店です。SNSでは取り扱いの雑貨を紹介されていることが多いのですが、ホームページを見ると読みものがとても充実しており、季節や歴史を感じることが出来るので私のお気に入りです。
その中で何年か前に配信されていた記事が最近目に留まりました。
錫（すず）を取り扱う日本最古の工房「清課堂」さんのお話です。「日本文化を継承し、紡いでいく」ということを書かれた読みものですが、その中で気になった言葉があります。
「ある種の金属素材は地球上で有限で、錫もいつか枯渇しますし、元来、他の伝統的工芸品とは違い素材が地球上に自然に存在せず、それを採掘するための鉱山の開発が自然破壊につながると考えるからです。必要とされる分だけ製作したり、壊れたりなど使い終わったものが回収・再資源化できる手の届く範囲で販売したりすることが大切だと考えています」
（引用：https://story.nakagawa-masashichi.jp/85120 中川政七商店読みもの 2019年1月24日配信）
モノをつくっている会社なら、より多くモノをつくって多くの人に自分たちの商品を買ってほしい、さらに規模を大きくしたいと考えると思うのですが、そうではなく、手の届く範囲で必要な分だけつくるという考えが心に響きました。
また、地球に存在する自然の恵みは限りあるもの、それを採取するための開発が自然破壊につながっていると書かれているのを読み、モノづくりをする職人さんがそういう環境の中で継承してきた伝統や歴史を未来へつないでいかなければならない葛藤や苦労が感じ取れました。と同時にこういう考え方は、SDGs の活動につながっていると感じました。
私たちスムースも同じくモノづくりをする会社です。地球の資源をたくさん使わせてもらって家を創っています。
2018年からは特にSDGs（弊社のSDGsページ）に取り組み、地球に優しい家づくりを行っています。SDGs 17項目の目標の色々な項目に取り組んでいますが、特に切り離せないのは環境についての取り組みです。
環境についてのSDGs のゴール目標はいくつかありますが、
【13 気候変動に具体的な対策を】
【15 陸の豊かさも守ろう】
この目標に対して昨夏より強化して取り組んでいることがあります。
それが、カーボン・オフセットです。
カーボン・オフセットとは、地球温暖化の原因となっている二酸化炭素（CO2 ）を削減に努め、どうしても削減できない分を、植林や森林保護活動、省エネルギー事業などCO2 削減や吸収への取り組みを支援することで埋め合わせをし、CO2 排出量削減に貢献する活動のことです。
スムースでは、所在地滋賀県の造林公社が行っている「びわ湖カーボンクレジット」という制度に賛同し、家の建築中に排出されるCO2（資材運搬、職人さんの移動、また現場ででるゴミの処理など。）をカーボン・オフセットする協定を昨年締結しました。
１戸に付き約１トン分のCO2 をクレジット購入し、オフセットすることで、滋賀県の森林保全や循環、びわ湖の保全に役立てられます。
滋賀県の工務店ではこの取り組みはスムースが初めてで、まだ滋賀県内の企業でも数社しか行っていない取り組みなので、制度自体を知らない方もたくさんいらっしゃるかもしれません。これをきっかけに知っていただければ嬉しいです。（詳しくは滋賀県造林公社さんのHPをご覧ください。）
滋賀県造林公社
http://www.morimoribiwako.com/info/05.html
この取り組みを行うことで、スムースのお客様は間接的ですが、滋賀県の森林やびわ湖の保全に貢献できるということになります。
今すぐ結果を出すことは難しいかもしれませんが、今だけでなく子ども達が大人になるとき、またその子ども達が大人になったときも豊かな自然のある地球で暮らしていくことができるように、無理なく今私たちができることの一つとして、取り組むことが大切と考えます。
SDGs は日々の暮らしの中のちょっとした意識の向け方で誰もが参加できる取り組みです。それが何年後かの暮らしや、未来へとつながっていきます。
最初に紹介した錫工房のお話も、SDGs という名は出さなくとも意識一つで自然にSDGs の活動につながっています。身近にあるSDGs 、皆さまも探してみてはいかがでしょうか？
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