ものづくりに触れる小豆島の旅

- 日々のこと

11月11日・12日の一泊二日でスムース社員旅行に行ってきました。行先はずっと訪れてみたかった小豆島。スタッフの子どもも合わせると、大人16名・子ども13名の大所帯で大型バスを貸し切り、フェリーでは美味しいお弁当を食べたりワイワイ楽しい旅でした。

小豆島に着いて小腹がすいて、まず向かったのはミノリジェラート。小豆島の旬の食材を生かしたジェラート専門店です。

メニューは常時10から15くらい。小豆島ならではの、しょうゆ味や酒かす味、それにサツマイモやスダチ、変わったものには焼きナス味!!なんてのもありました。どれも自然の色合いや味わいで子どもたちもおいしくいただきました。

次に向かったのは小豆島オリーブ公園。実写版「魔女の宅急便」のロケ地にもなったこちら。レンタル箒は大人気で行列ができるほど。もちろん、大人も箒にまたがり飛び立ってきました。ついつい浮かれてしまっていました。

そして、今回の小豆島の旅では伝統の工法で、ものづくりをされている方にお話しをたくさんお伺いすることができました。真砂喜之助製麺所は昔から伝わる作り方で、こだわりの手延べそうめんを作っておられます。

今回は製麺所の中に入らせてもらい、おそうめんを作る工程などを説明してもらいました。一つのプロペラを上手く使い、いくつものプロペラを回す昔の人の知恵を今でも使っていたり、三輪そうめんや揖保乃糸など室内乾燥が多くなってきているなか、小豆島では今もそうめんづくりに適した気候をいかして外で干して作っておられます。品質基準の管理などで色々な規制が時代とともに増えてきているとのことでしたが、青空のカラッとした空の下に並ぶ風景はこれから先もずっと続いていてほしいなと思います。

(お伺いした当日は製造お休みだったのでお写真お借りしました。いつもはこんな感じでされています。)

いつもはそうめんづくりの場所ですが、今回ここでおそうめんを頂くという贅沢もさせてもらいました。子どもたちは全くの遠慮もなく、おかわりもしていました。子どもの舌って本当に正直で、おいしいものは何も言わずみんな黙々とおいしそうに食べていました。

我が家は、3年ほど前に真砂さんのおそうめんを初めて食べてから、他のは食べられないくらいファンになり、今では太麺6kg・細麺6kgをパントリーに常備しています。オンラインでも買えるので是非おすすめです!!

2日目には、紅葉しはじめた寒霞渓へ。

日本三大渓谷美のひとつとして称され小豆島が誇る景勝地。色づき始めたモミジの葉をひろい集め、ロープウェイで景色を堪能しました。

その後、小豆島唯一の酒蔵、森國酒造さんへ。

まずは美味しいランチを。粕汁がおいしくて、そちらはみんな子どもたちにとられてしまいましたが。そしてお酒の試飲も!「ふわふわ。」や「ふふふ。」「うとうと。」「びびび。」ネーミングも可愛く、新しい酒蔵ですが、こだわりをもったお酒を堪能させてもらいました。みんなお土産どれにしようといいながら、丁寧に説明してもらいながら、結局6~8杯くらい飲んでいたような。ギフトのパッケージも素敵でみんな思い思いのものをお土産に。

そして、こちらも昔ながらの製法でお醤油づくりをされているヤマロク醤油さんへ。

今ではほとんどなくなってしまった、木の樽を使われています。蔵も木の柱、土壁。蔵に入るとお醤油の香りがしてきます。よく見ると、もろみ蔵のあちらこちらはふわふわしたものでおおわれています。これが美味しいお醤油をつくってくれる酵母菌や麹菌や乳酸菌などのたくさんの微生物。長い年月をかけ育ったたくさんの菌がまろやかで奥深い味わいのお醤油になるためには必要だとのことでした。今では木の樽での醤油づくりは全体の1%以下、密閉タンクでつくり、できたら洗浄をかけるのが一般的とのことでした。
でも長く使われた木の樽(古いものは100年以上との事!!)に育つ実際の菌や空気感を体感すると、受け継がれてきたものの大切さやこれを途絶えさせずに続けてくれている方がいてくれることのありがたさを感じます。

これからもずっとこの製法を残していきたいけれど、今ではその木の樽を作る人もいなくなっているとのこと。木の樽が作れなくなればこの醤油づくりもできなくなるということで、今は「木桶職人復活プロジェクト」を立ち上げ、次の世代にも受け継がれる取り組みをされています。こちらでも最後に、美味しく「利き醤油」させてもらい、そして子どもたちは樽に入って大はしゃぎでした。

楽しい時間はあっという間で、この後フェリーに乗ってバスに揺られて、帰路につきました。

今回の旅で出会った小豆島の方々。ものづくりの場にお伺いさせてもらったこともあり、説明を聞くことも多かったのですが、みなさん穏やかにやさしい口調で話してくださったのがとても印象的でした。受け継がれてきたものを大切に育て、これまでそれを途絶えさせずに残してくれた人たちがいて今があること、そしてこれからも残していこうとしてくれる人がいるからこそ伝統がつづいていくことに改めて感謝したいと思いました。
子どもたちにも伝わっていたらいいなと思います。きっと美味しくて楽しい思い出のほうが多いかとも思いますが。

まだまだ行ってみたいところはたくさんあったのですが、またの機会に。みなさんも機会があれば小豆島、是非訪れてみて下さいね。とってもいい時間を過ごせると思います。

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