外構のおはなし⑦/石の魅力 その1
こんにちは。そろそろ梅雨入りですね。
植物にとっては恵みの雨。緑が一層深く、美しくなる時期です。そして、もう1つ。雨の時期に美しくなるもの。魅力が増すもの。それが石です。
石は、季節で移ろう植物と、対比されるように挿入されます。変化する植物と変化しない石。
けれど、けして変化しないわけではなく、ゆっくりゆっくりと味わい深くなっていきます。その営みも美しいと思うのですが、時に、目に見えて移ろう場合があります。
それが雨の日です。
雨に濡れた石は、普段の様相とは一変して、とても艶っぽくなります。
しとしと降る雨、深い緑、艶っぽい石。そしてそれらを眺めるひととき。まさにギフト。贅沢で至福の時間です。
今回は、そんな石のお話、石を使った現場のお話をしたいと思います。
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モデルハウスの石は現場発生材です。別の現場で出た、処分する石を再利用しました。
現場監督の岸本(キッシー)と使えそうな石を運んできました。キッシーは力持ちなので、欲張って大きな石をたくさん運んでもらいました。
まずは石のない時。高木植栽のみです。これだけでも十分素敵ですが、
石が入ると、ぐっと雰囲気が変わります。
全ての石が同時に見えてしまうと単調な空間になるので、場所によって見える石と見えない石ができるように、平面だけでなく立面的にも不等辺三角形に配置していきます。
石の数にもこだわります。7石、5石、3石とバランスを見ながら奇数でまとめます。
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こちら「田んぼの風景と暮らす家」も現場発生材です。もともとあった石積みを解体した時のものです。ここでは、景石としてではなく、駐車場とアプローチの見切りとして使いました。わずかな高低差でも、丁寧に作りこむとメリハリのある空間になります。
余った石はウッドデッキの沓脱石に。ウッドデッキ、砂利、外壁と、アースカラーでまとまっているので、とても良くなじみます。
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こちらはスムース事務所。
野趣あふれる野面石は飛び石に。リズミカルな打ち方で小道へ引き込みます。
SDGsに取組んだ改装だったので、国産材にこだわり、石も岐阜県産の和良石です。洋にも和にも合う、素朴な表情が魅力です。
小道の先には水鉢。山梨県産の甲州鞍馬石。高級国産石のひとつです。その形と表情、色味と味わいに、一目ぼれし、即決した一品です。
他にもまだまだお伝えしたいことはたくさんあるのですが、今回はここまでにさせていただきます。最後まで読んでいただきありがとうございます。
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