本棚のかたち
皆さんの家にはどんな本棚がありますか?
ソファーの横に置いた本棚、漫画専用の本棚、ガラス戸の本棚、図鑑や画集など大きな本を収めた本棚、大人と子どもの本が混在する本棚 … いろいろな本棚があると思います。
今回は、最近涼しくなってきて読書の秋ということで、本の整理見直しや本棚をテーマにお届けしたいと思います。
私の家の話になりますが、うちにはLDKにふたつと家族の個室に本棚があります。それとキッチンにはレシピ本を置くスペースがあります。
LDKの本棚に関しては前から雑然としているのが気になっていますが、それは家族の様々な本をその場しのぎで詰め込んできたためだと思います‥苦笑
原因を考えているとこんなキーワードが思い浮かんできました。
「量・質・場」の3つです。
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量=本の所有量
本が多いのか少ないのか。当たり前ですが量に合わせた収納スペースが必要になります。また将来ライフスタイルの変化によって増減する可能性(家族が増えるとその分増える等)も。
質=本の性質
本のジャンルや用途、サイズ、シリーズ、誰の本なのか(持ち主)、誰に向けた本か(大人の本か子どもの本か等)、家族で共有したい本か、読んだら売る本か、大切に保管する本か、など。
場=本の収納場所
本棚が置かれた場所によって、本をどのように手に取るかや読書スタイルも変わります。先ほどレシピ本をキッチンに置いているとお伝えしましたが利便性があるかだとか、子どもの読書習慣につながる手に取りやすい場所かといった具合に場所がもたらす効果があると思います。あと掃除のしやすさやメンテナンスの面など。
あくまで個人的な考えですが、本棚というのはこういった要素が組み合わさって、かたちになっていて、家族と本との関わり方にもなっているのではないかなと思います。
本や本棚の整理はこれらを仕分ける作業と言えるかもしれません。
スムースでは、家づくりで設計士がご家族にヒヤリングする際、ご家族ひとりひとりの生活スタイルを平日や休日、時間帯ごとまで細かくお聞きしていますが、本が好きなご家族であることや、お持ちの本の量など、この際に共有した内容がプランニングに繋がっています。
ご家族ごとに様々なかたちの造作本棚となって本のある暮らしが生まれています。
実例集から一部ご紹介していきたいと思います。画像をタップすると実例ページにリンクします。よければ本棚のヒントにしてみてください。
「階段本棚のある家」
本が好きなご家族の想いをかたちにした階段下スペースを活用した本棚。
「深軒にくつろぐ家」
ほどよく籠れる小上がりのライブラリー空間。カウンターで読んだり、小上がりに腰かけたり読書スタイルは思い思いに。
「育ちざかりの三兄弟を伸びやかに見守る家」
本棚にPC作業の出来るカウンター、電子ピアノにロフトを備えたワクワクする家族の図書コーナー。
「田んぼの風景と暮らす家」
カウンターと本棚をオリジナル造作した ご夫婦のくつろぎの空間。 コーヒーと好きな本を片手に、 カフェのような居場所に。
「子どものこころを育む、本棚のある家。」
お母さんが集められた絵本を壁一面に収めた本棚。絵本を通じてお子さんへの想いが伝わり記憶に残っていく。
「丘に立つ四角い家」
2階の書斎スペース。ふと目線を窓の外に向ければ見えるのは桜の木。季節の移ろいを感じながら読書や仕事ができる落ち着く居場所。
以上、今回は本棚についてでした。
自分にとってベストな本棚のかたちを見つけて、本のある暮らしを楽しみましょう!