建築中の現場から
先日、京都市で建築中の現場に行ってきました。
普段、私は事務所で仕事をしているので家づくりの現場を実際に目にする機会が少ないのですが、6月に完成を控え、その直前には見学会開催もさせていただくお住まいの雰囲気を感じられたらとお邪魔してきました。
まだまだ工事中ですが、少しでもお伝えできると幸いです。
今回は、これまでご家族が住まわれてきたお家の建て替え新築工事になります。

住宅街の角地に新しく建てられた、焼杉と、そとん壁(シラス壁)の外観のお住まい。
黒い焼杉の壁は、味わいがあり落ち着いた佇まいがあります。
岡山県牛窓で職人さんが一枚一枚焼いておられる焼杉で、工業製品にはない自然な風合いが魅力的。(昨年、牛窓を訪ねた際のブログで焼杉について紹介しています。)そとん壁はこれから施工予定でした。
2階がリビングになっていて、1階部分にはインナーガレージがあります。車を停めて、雨の日でもスムーズに荷物を運べるのですごく便利です。室内には重たい荷物や将来のことも考慮してホームエレベータも設置されています。
この日は、気密検査と左官工事が行われていました。下の写真の専用機械を用いて気密測定を行ってくださります。
(気密工事について|ブログ「現場の気密工事」)

2階リビングではシラス内壁の左官仕上げの作業中でした。高さのある勾配天井のため左官職人の下原さんが足場にのぼって作業してくださっていました。

シラス内壁と、杉の羽目板天井、今は養生中ですが床にはタモ材フローリングのLDKとなります。
スムースの家はどのお住まいも無垢材や自然素材がたくさん使われていて、空気が気持ちいいと表現したらいいのでしょうか。木の香りがして、ほっとするような自然な風合いがあります。


2階にはバルコニー。深い軒のおかげで夏は日差しを遮りながら風が室内へ抜けていきます。
リビングを2階に設けることで、住宅街のなかにあっても風も光も取り込みやすく視線も外に広がっていく。この日は曇りでしたが今のような新緑の季節であれば薫る風がとても心地いいはずです。

こちらは作家さんである奥様の製作スペース。木の窓があり温かみのある素敵な空間です。

階段は木のスケルトン階段になっています。蹴込み板がなく階段スペースがふさがれないので、光を届けて、空気も通りやすく、見た目にも雰囲気がありますね。
階段下には手洗いを設置予定です。ここは玄関ホールの横に位置していて、帰宅後すぐに手洗いできるように計画されています。
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ご紹介したいところはまだ沢山ありますが、今回はこのあたりで。
2階リビングを中心に、日々の暮らしの愉しみが広がる予感が詰まったお住まい。6月の完成が楽しみです。
実際に現場に行ってみると図面からだけではわからない、その場でしか感じられないことが沢山あるとあらためて実感しました。
完成見学会は、6月28日(土)・29日(日)に開催予定です。
ぜひ、お越しいただき実際のお住まいをご体感ください。
(nakamura)