家づくりの現場案内|全館空調OMX
以前はよくブログに掲載していました建築現場の様子を久しぶりに最近の新築物件からご案内したいと思います。
【OMX2(オーエムエックスツー)】
最近、電気代が上がってることもあり、空調設備の電気代を気にされる方が多く興味のある方も多いので、全館空調を採用している物件の現場をご案内します。
スムースでは全館空調と太陽光発電を一緒にしたOMソーラーのOMXを採用しております。
屋根のパネルで集めた太陽エネルギーから熱と電気を生み出し、これひとつで全館冷房・全館暖房・給湯・換気・発電をかなえる地球にも人にも優しい全館空調システムです。
OMXをグレードアップした最新版がOMX2です。
詳しくはOMソーラーのホームページより
【施工のポイント】
屋根に設置された太陽光パネルで集めた太陽エネルギーによって、夏場は充電した電気で冷房、冬場は集熱した熱で暖房をまかないます。
温かい空気は上昇し冷たい空気は下降するので、冬場の暖房運転ではパネルで集熱した熱は小屋裏の機械からダクトを通って床下に送られ暖気を足元から室内へ送り出します。夏場の冷房運転では天井から冷気を室内へ送ります。
温かい空気が出る床の吹き出し口は、家全体が温まるように位置を計画して配置します。
吹き出し口は、掃き出し窓のような大きな窓の近くに設置することでコールドドラフト(窓からの冷気が冬の温かい室内に流れ込んで足元が冷える現象)対策となります。
床下の断熱は基礎断熱ですが+α、基礎スラブ(基礎コンクリートの底面部)にも断熱材を敷き詰めて床下の暖気が冷めないようにしております。
基本として全館空調を採用するのには断熱材と気密にもこだわる必要があります。
【断熱】
〇スムースの標準断熱材セルロースファイバーを天井300㎜+壁105㎜の厚みで充填
〇基礎断熱材には50~75㎜厚のミラフォームラムダを施工(上記写真)
〇断熱等級は6を確保
【気密】
〇接合部には気密テープ処理
〇発砲ウレタンフォームによる隙間充填
〇気密検査を全棟実施(相当隙間面積0.5c㎡/㎡以下)
全館空調によって年中通して快適に暮らせ、太陽の自然エネルギーによって電気代を節約することができるOMX。
人生100年時代にランニングコストを抑えることは、住み継ぐ暮らしを実現するために重要な要素だと思います。
現場管理担当 山本