食養生で暑い夏を快適に過ごす「薬膳 夏の会」
スムースで毎月平日に1回開催している、母・女性を主役としたワークショップ「暮らしを楽しむ会」。毎日の暮らしの中で、いつも家族のことを一番に想い一生懸命な皆様にとっての、たまに持つ自分優先の時間を楽しんでもらいたい。そんな想いを込めて行っています。
7月は季節ごとに開催している「薬膳の会」。
毎回、旬の野菜をふんだんに使い、でもお家にある材料で手軽に作れるレシピを はれベジ+ の森さん(国際薬膳ソムリエ/野菜ソムリエ)から教わります。
まず、調理の前は座学から。薬膳の基本となる考え方や、五臓六腑、体やこころの為に補いたい食材のこと、働きや効果などを学びます。
温暖化の影響で平均気温も上昇し、過ごしにくくなっている夏。これに加えて日本は湿度が高く、更に不調を招きやすい環境となっています。
そんな夏に活発に働く、五臓は ”心(しん)” 、六腑は ”小腸” です。 心(しん)とは心臓とともに、こころの領域も含むと考えられています。
従って、心(しん)の弱りにより不眠や多夢、不安感や物忘れ、動悸などが症状として表れるそうです。また夏は体に熱がこもりやすく、多汗により身体の水分不足となりやすく血流に影響します。(動悸、脱力、不眠)
そんな身体の熱をとり、暑さを和らげてくれるものとして小麦(そうめんなど)、キュウリ、トマト、ズッキーニ、緑豆(緑豆もやし)スイカなどがあります。
夏に旬を迎える食材がたくさん!
旬のものを取り入れる事は昔からの習慣ではありますが、とても理にかなっていることがわかりました。
特にスイカは身体の熱を下げるのに優れているそうです。スポーツをされている方や、されているお子様がいらっしゃれば、スポーツ途中の水分補給やデザートにスイカはお薦めだそうです。
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夏の食養生、身体の湿を取り除き、暑さで消耗した「気」を補う今回のレシピはこちらです。
・トウモロコシのスープ
・残りご飯で作るハト麦入りインゲンのリゾット
・ナスのステーキ 豚ひき肉の黒酢そぼろ乗せ
・ズッキーニとジャンボニンニクのアヒージョ
・身体をクールダウンする夏野菜のサラダ
みんなで野菜を切ったり、炒めたり調理スタート。
いつも薬膳の会が行われた日は、教わった料理をひとつその日の夕食に取り入れる様にしています。家では子供たちにとって、いつもと違う新しい味だったり、初めて聞く料理の名前に驚かれる事もありますが、そこからたくさんの会話が生まれ、私にとってとても楽しい時間となっています。
毎日の暮らしの中で、料理をすること、食べる事、あたりまえのようにある時間。
いつもの時間も、暮らしの会で教わった料理を少し時間をかけて作ってみる。そんなきっかけから、皆様にとってもからだもこころも喜ぶ時間へとつながれば嬉しいです。