ふるさとの記憶

- 日々のこと

今回のブログは以前共に働いていたスムーススタッフ桑原さんのブログです。

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桑原です。今日は少しプライベートのお話を。

私の実家は築60年以上で、部屋は畳敷き、襖で仕切られていて壁は土壁。土間や縁側、井戸水を今でも使うような古くからのお家でした。

学生時代は洋室のあるきれいでおしゃれなお友達の家にすごく憧れ、自分の家もこうだったらいいのにと思っていました。

とはいえ、庭や軒下でバーベキューをしたり、縁側で祖母とのんびり過ごしたり…

多世帯で暮らしていた家にはいつも誰かがいて、実家を離れるまで家の鍵を持つことがないくらいいつもそばに家族がいて寂しさを感じることがなく、今思えば良い時間を過ごせていたと感じています。

そんな実家も老朽化が進み、地震や台風が来るたびに両親が不安に感じることが多くなりました。

また私や弟たちが巣立った後、両親が二人で住むには管理が大変で…その為この実家を解体し、手離すことになりました。

何十年と暮らしてきた家なので荷物の整理がとても大変。本当に日頃からの整理が大切ですね…。

年末から始まった引っ越し作業、ようやく先月末に終えました!(長かった…)

その作業中、母が昔の日記を振り返りながら「1日1日は慌ただしくてあっという間に過ぎていったけど、こうやってその時の記録を見ていたら、私たち家族が過ごした時間はひと時ひと時積み重なっていて、こうやって我が家の歴史ができるんやなぁ。」と何気なく呟いたのですが、それを聞いたときに走馬灯のように幼いころからの家で過ごした記憶があふれてきました。

特別な日の記憶だけでなく、弟と大喧嘩したときのこと、車で出かけて帰ってきたとき寝ていたら毎回父が2階の布団まで運んでくれたこと、母と夜遅くまでお風呂入りながら色んな事を話したこと、体が不自由だった祖母と塗り絵をしていたこと…

何気ない日々のことですが、私の心にしっかりと刻まれていてこれが「ふるさとの記憶」なのだなと感じました。

その記憶は私の財産となって今日も幸せに過ごせているのだと思います。

今こうしてスムースでご家族のふるさとづくりに関わらせていただいています。

改めて、これから家づくりをされるかたにとって、大切な「ふるさとの記憶」となるよう一人一人のかたに寄り添いお力になれたらと感じています。

私の実家もこれから新しい場所でふるさとづくりが始まります。これまで両親やご先祖様が繋いできてくれたご縁を大切にしながら、ふるさとの記憶を積み重ねられる場所ができるのを楽しみにしています。

我が家(実家)のふるさとづくり、また聞いてくださいね。

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