1日展レポート(水口の家より)

先週末、6月10日(土)・11日(日)の2日間、オープンハウス 1日展「水口の家」を開催いたしました。場所は甲賀市水口。小高い山(水口岡山城跡があるそうです)の緑と青い空のもと、ゆったりとした時間が流れる歴史ある町並みに、今回の水口の家は完成しました。

今週末には、いよいよお引渡しを迎えるのですが、この完成からお引渡しまでの貴重な時間と大切な家をお貸しくださった施主様ご家族にあらためて感謝いたします。ありがとうございました。また、ご来場くださった皆様、中には遠方からの方も多数おられたのにかかわらず、お越しくださりありがとうございました。

今回の水口の家の大きな特徴は、やはり家のなかにリビングが2つあることです。しかも、それぞれ高さを変えながら繋がっています。玄関ホールから1階のLDKに一歩踏み入れると、中2階の家族リビングから屋根まである天井へと目線が上に届き、高く広い空間を感じられます。

小さなお子さんがおられるご家族にとって、片付けてもすぐにおもちゃで散らかる部屋を何とかしたいという気持ちってよくあると思いますが、水口の家のご家族もまだ小さなお子さんがおられるので、例えば、この中2階の家族リビングなら子ども達が絵本やおもちゃを広げていても、1階LDKからは気にならず、大人も子ども達もお互いが心地よく過ごせます。

そうして、それぞれ違う場所にいながらも、子ども達に目は届き、安心しながら家事ができ、家族の気配をいつでも感じていられる程よい距離感があるのがポイントです。

また、中2階からLDK、そして大きな掃き出し窓へ家全体を風が通りぬけることや、天井・床・壁にナラ材無垢フローリング・珪藻土・トガ材の羽目板などの自然素材を使用していていることで、部屋の空気がスーッ体にと馴染むような、そんな気持ち良さも印象的でした。

珪藻土については、今回はいつもお世話になっている Wonder Wallの井筒さんが、2日間、広島から応援に駆け付けてくださり、珪藻土のレクチャーをしてくださりました。

そもそも珪藻土って?という所から、あまり知られていない、へぇ~!という話まで、(例えば珪藻土には目に見えない穴が空いていて、その穴が調湿してくれるのですが、同じ珪藻土でも産地によって穴の大きさが違っていて、それにより調湿加減も異なってくる等、興味深いお話。)知識豊かで、実際に見たり触れたりしながら分かりやすく教えてくださる井筒さん、暑い中、そして遠いところありがとうございました。

水口の家のポイントは、その他にも沢山あります。
例えば、キッチンのオリジナル造作建具。アイアン部分はhaloさんにて製作していただきました。そして、ぴったりの組み合わせの白いタイル。

中2階の下に設けられた、子ども達の秘密基地兼収納。鳥の模様のかわいい壁紙を一面に。

格子をデザインして、ガラスを選んで、オリジナルで造作した玄関と家族リビングをつなぐ小窓。

4.5帖の広々とした洗面所。そこに取り付けられた大きな鏡やゆとりあるカウンター。
洗濯物をたっぷり部屋干ししても、洗面所としての機能はしっかり保つことができます。
また、キッチン脇から入れるので、水廻り導線も◎。

ご家族とスタッフで一緒に造園に行って選んだアプローチの植栽。
お父さん・お母さんが植物のお世話をしている姿をみて、
お子さん達もまた一緒に水やりなどしていくのかなぁとイメージしてみたり・・・
暮らしの中でワクワクしたり、便利な導線があったり、
ご家族が楽しみながら、これからの毎日を過ごしていただけることが、私達も楽しみです。

今週末はいよいよ、ご家族にとって新しい生活がはじまります。

1日展が終わって、スムースではお引渡しに向けての準備中。
ご家族のこれまで、そして、これからを想いながらすすめていきたいと思います。

中村 朋子

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