ウッドショック最新情報

- 家づくりのこと

4月27日にお伝えしたウッドショックの問題。

一部では早期の解消という話もちらほらありましたが、先行きは悪い見込みが濃厚になってきました。
現在、県内の建築業者の知人に問い合わせたところ、外国産材は枯渇し仕入れが出来ない状況になっています。実際に材料が無い為現場が止まりだしているという話も耳にするようになりました。

そして、国産材へのスイッチも本格的になりだしています。こうしたことから、製材店はパニックに陥ってきています。木材価格は1週間ごとに価格の見直しが行われているのが現実です。

まずはこの先どのような事が実際に起こるのか、考えてみます。

 

➀価格の高騰

外国産材が使えなければ、国産材を使い家を建てるほかありません。最新の仕入れ額を確認してみると、木材価格で10%から20%アップです。(6月1日時点)一軒の家づくりに必要な木材にかかる費用から考えると、木材価格の値上がりにより住宅の価格は80万円~120万円程度は上がりそうです。

従来より外国産材を使用していた会社は、仕入れルートが確立されておらず、仕入れに費用がかかる為、一部建築業者のお話では500万円から600万円の値上げも実施されています。この状況下では、住宅の価格高騰は避けられません。

 

②仕入れが出来ない

木材自体の仕入れが困難な状況が起こっている住宅業者も出てきています。材料が無ければ、建築する事が出来ないことはもちろんの事、お金を頂くことも出来ません。長期でこの状況が続けば、倒産する会社も出てきます。

それでは何を考えなければならないか、考えます。

 

➀価格が上がる事を前提に家づくりを計画

価格の変動はこの先避けられそうにありません。現在、すでに着工している家でギリギリ滑り込みといった状態です。今から実際に工事がスタートする場合は上がる可能性がある事を確認したうえで家づくりをしなければなりません。

 

②会社の状況を確認する

現時点で着工の見込みが立たない会社の場合、良く話を聞いた方がよいです。一般的な工務店の場合は、3.5~4ヵ月程度で家の工事は完了します。という事は、4~4.5ヵ月で建築費をお客様から頂けることになります。
これが長期間、例えば半年着工出来ないとすると、その間に本来着工できる戸数の平均としては6から10棟程度です。それだけお金が回らなければ、基本的な体力がない会社の場合は現実的に倒産する可能性も出てきます。

年間着工棟数が何棟なのか、現時点で遅れなく着工が出来ているのかは最低限確認しておいた方が良いと思います。
スムースでは木材の仕入れルートを確立しており、材料がストップすることはないのでご安心ください!

③インフレ

コロナウィルスから派生して今回直面しているウッドショックのように、世界的に見てもインフレが起こる可能性が危惧されています。ステルスインフレ(価格は変わらないが食料品などの容量が実は少なくなっている)でごまかしてきた経済が崩壊する可能性もあります。これから先、住宅に関しては、健康に過ごし、アフターメンテナンスを減らすことも視野に入れていかなければ、より厳しい時代に突入していくことが考えられます。

ローコスト住宅が流行り、初期コストだけで考えてきた住宅購入の時代はもう終わります。見た目のカッコよさや価格だけで判断する家づくりの危険性は目の前まで来ています。真剣に、家の価値と所有する目的を明確にしなければなりません。

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