2021年ウッドショック、住宅材木の今。
今、住宅業界では「ウッドショック」の話題がとりざたされています。
結論からお伝えしますと、現在、日本に輸入の材木が入って来なくなっているのです。
スムースでは現在、全邸 <国産材・びわ湖産材> を使用していますが、私達のように地域の工務店が多く国産材を使わせていただき建築を行っています。
今回、これまで外国産材に頼っていたハウスメーカーや大型ビルダーが国産材への利用検討を進めている点も要因となっています。
その原因として、詳しくは下記にご説明させていただきますのでご覧くださいませ。
現在、米国や欧州等でコロナによって空前の住宅需要が高まっており、その需要が大きく、日本に卸す材料が少ない現状となっています。日本でもそうですが、欧州・米国・アジアでも<家中需要>が拡大しており、そこに物流問題も加わり問題が大きくなっているのです。
(日刊 木材新聞より)
①世界的な建築木材の需要増加
ウッドショックが発生した1つ目の原因というのが、先にもお伝えしましたが<世界的な建築木材の需要増加>です。
コロナウィルスが流行し<家中需要>が増えた影響で、DIYなどでの材木利用が急増しています。もちろん日本だけではなく、アメリカ・中国の2大国でも木材需要が拡大し、世界的に建築木材価格が高値を更新し続けているのです。
②物流コストの高騰=コンテナ不足
ウッドショックの発生した2つ目の原因と考えられるのが<コンテナ不足>と言われています。
各国の木材を外国から日本の港へ運ぶためには大量のコンテナが必要になります。ですが、コロナウィルスでステイホームが広がり家中需要が増えて、世界的に物流が活性化=<コンテナ不足>が起きています。
また今年3月、スエズ運河(エジプトの人工海面水路)での大型コンテナ船座礁事故により、4月末現在でもコンテナ輸送の遅れがみられ、日本のみならず世界各国に影響が出ています。
日本が外国木材を購入できたとしても、慢性的な<コンテナ不足>で日本まで木材を運べない=運送価格の高騰という状況となっているのです。
③人的要因=パニック相場?
(木材先物チャート画像を撮影させていただきました)
画像の左端が1978年で、右端で高騰しているのが2021年現在です。
過去40年間をグラフ左から右に見比べると、今回のウッドショックが歴史的にも異常であることが分かります。
アメリカや中国で需要が増えたとことが原因と言われていますが、正直、住宅着工数など見ても材木がここまで高騰するとは思えない…
建設・材木・運送等、関係業界内での不安が不安を呼び混乱を招いている…
材木先物チャートなども、マネーゲーム的に動いているとも見て取れます。そう言う投資家の記事もSNSにはチラホラ… いい迷惑です(汗)
関係する人々が、落ち着きを取り戻すことで、世界的なウッドショック=材木の価格も自然と安定してくると考えられます。
私達もしっかりと業界情報を毎日チェックして、最新情報の配信に努めたいと考えております。