★マンションリノベについて④

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こんにちは。設計の尾関です。
毎日、厳しい暑さが続いていますが、皆様お元気でお過ごしでしょうか? コロナによる新しい生活様式ですっかりマスクをつけての夏も定番になりましたが、熱中症対策にも気をつけていきたいですね。

さて、今回はマンションリノベの最終回です。(前回のブログはこちらから)

 


 

新しい生活を思い描く中、限られたコストの中で何かアクセントとなる素材を使いたい!
そんな要望を初期段階からお客様はお持ちでした。

そこで当初は針葉樹合板を使おうということでプランしていました。

 

白い空間の中に粗い針葉樹合板の壁や家具が浮いているようなイメージです。

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おうちの中を見渡す作業カウンターにも用いました。

みんなでご飯をつくったり、食事したり、様々な用途で使えるスペースです。

 

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そして打合せは進み、着工直前となったある日に衝撃の事実が‥‥。

ご家族から生理的に針葉樹合板のざらざらとした面を見ると鳥肌が立つ‥‥。
実はアイスの棒でさえも口に出来ない‥‥。
というカミングアウトを受けました。((+_+))

 

家の中にそんな過酷なストレスがあるのはあまりに気の毒です。急遽素材の変更を検討することとなりました。

 

そんな中で白羽の矢が立ったのが木毛セメント板。
大規模な建築の下地材としてよく使われる素材で、住宅ではあまり馴染みのない素材です。色んなサンプルを取り寄せるうちにこれだ!となりました。

 

無骨ではありますが、木片の表情が豊かで一枚一枚が違います。目地(板と板の継ぎ目)の取り方で空間が凛と引き締まります。

木毛セメント板の素材感を損なわないように、扉は隠し枠としました。巾木やコンセント等もサンプルやカタログを見ながら存在が馴染むものを厳選しました。

 

ダウンライトを壁際に寄せて光が壁に流れ落ちるように照明しています。木毛セメント木片が複雑な陰影をつくります。

 

またリノベーションならではの既存部分の構造をラフに見せるような部分もそこかしこに設けることで時間の積み重ねが空間に重厚感を加えています。

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新築当時に基準の高さを出す墨出しの線が残る。数字の漢字表記が昭和の匂いを纏います。

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RCの構造にクロスの糊の後が残る。キレイにしきらない、リノベならではの風合い。

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大胆に玄関の床はシートフロアを剥がしただけ。

 

やりたい意図が明快な住まいになりました。

先日お引渡し後のおうちにお邪魔しましたが、すごく上手に生活されていると感じました。
おうち時間というかわいい語感にはそぐわない、少し尖ったスタイルのお家ですが、ご家族の皆さんが風景に馴染んでいるようで、住まいづくりをお手伝いさせて頂いた身としても嬉しくなりました。

 

今回のマンションリノベ物件の事例紹介はこちらから↓
家族が集うカウンターのあるマンションリノベ「大津の家2」

マンションリノベについて③
マンションリノベについて②
マンションリノベについて①

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