モデルハウス上棟
先週、10月3日にモデルハウスが上棟致しました。この土地を手に入れたのは2024年5月でした。やっと、この日を迎えられました。
本来ですと、土地を取得すればすぐ着工なのですが、構想に1年半もかけてしまいました。それだけ、今回のプロジェクトは本気ということなのです。来年3月完成で、スムース20周年としての節目の年となります。
スムースは以前、モデルハウスを持たないスタイルで、完成見学会を重ねて案内してきました。2020年に前のモデルハウスが完成するのですが、コロナでお客様から見学会としてお借りして開催できなくなって(コロナで接触を避けるため)、意を決してモデルハウスを建てた経緯があります。
モデルハウスを無人にして、宿泊体験で泊まって頂き体感してもらって、当時は好評を得ました。なんと、グッドデザイン賞まで受賞できました。昨年12月にモデルハウスも売却となって、売ることが2年前から決まっており、皆様から好評だったのを受けて、新たにモデルハウスの計画に至ったことになります。
タイミングよく、スムースの真裏に土地を売られる情報を得て、売主さんを探しまくって、予定されていた売却先さんにお願いして、熱意を伝えてスムースに売って頂きました。その時は飛び跳ねるぐらい喜びました。


約100坪の敷地で建物は半平屋とし、床面積はインナーガレージ含め57坪の大きな建物となっています。
テーマは前回のモデルハウスを継承の意味も含め、「住み継ぐ暮らし」です。今まで築いてきた家族の幸せをさらに未来につなげること。自然の恵みを暮らしに活かしながら、自然の素材で心地良い場所となる。滋賀の伝統文化や作家さんの想いもカタチにして、匠の技術を重ね合わせる。そんな住み継ぐことの価値を大切にしながら暮らしていく。そのようなテーマで築き上げています。
僕らの使命は「ふるさと」を創ることなので、ふるさとの定義は家族みんなの居場所です。そんなことを描きながら、出来るモデルハウスです。なにより、自邸を建てるつもりで間取りや仕様を検討しました。一番、自分が楽しんでワクワクしています。

朝から恒例のエイエイオーでスタートです!
今回の大工は拓真君にやってもらうことになっています。大工一同で朝礼をして、僕と棟梁が朝から想いを話す上棟のスタートはスムースだけではないでしょうか?!拓真君は今日も一段と格好良いです!

上棟の日はスムース専属の大工さんが勢揃いします。素直で実直な拓真君は今日の主役で棟梁という役で皆を束ねます。
笑顔が素敵で男気高い、まさき君。ひとつ前のモデルハウスを建ててもらいました。作業中もなんか笑っていますね。

スムースで一番長く居てくれている、たかちゃん。10数年以上、スムースで頑張ってくれていて寡黙で情熱高い大工です!

佐々木君も一番新しい大工さんですが、腕前もあり、現場をまとめる力があります。
職人不足と言われるこの時代に、優秀で向上心高い大工がスムースに居るのは嬉しい限りです。僕は大工が沢山いる環境で育ったので、この仲間たちと一緒に仕事が出来ることが心地良いです。
上棟の日にいつものほかの大工衆が7名ほど手伝いにきてくれ、メンバーが毎回一緒なので、あうんの呼吸で作業が進んでいきます。


ガレージを大きく使い、豪快に吊り上げます。カタチも見えてきました。


滋賀の注文住宅で自然素材だけで仕上がり、耐震性能と温熱環境の性能が高く、パッシブデザインで設計が考えられている工務店はスムースしかないと自負しております。
今回特にこだわったのは人と素材です。これから、進んでいく中でひとつひとつ、ストーリーがありますのでブログで伝えていくつもりです。楽しみにしておいて下さい。



内容を一部、紹介すると、サウナと水風呂を作ります。キッチンはもちろんオヤジに作ってもらう造作キッチンで、ワインセラーとミーレ食洗器も取り付けます。
マホガニーの大盤天板で鉄板焼きを出来るようにして、床は悩みに悩んだブラックチェリーとしました。新しいチャレンジの意味を含めて床を選びました。
杉は、はりまの杉を知り合いの工務店からとても表情が綺麗なものだけを分けてもらい、柿渋を塗ります。
メインの建具はこちらもオヤジに作ってもらい、スムースのメンバーの存在を表すデザインとしました。メイン照明は滋賀の和紙を使い、作家さんに作ってもらいます。琵琶湖の水草を使ったガラス照明も使い、信楽焼照明も選んでいます。
リビング天井は海外に行ったときに見た天井の風景をモチーフにデザインしました。圧巻の超ワイドの木製サッシを採用し、庭は京都の庭師でつくります。
造作ソファのデザインはミラノサローネ(行ったことは無いです笑)で見た日本人に合ったカタチにしました。
薪ストーブや自分らしく過ごせる庭を見ながらの書斎で、瞑想ルームとしても使えます。まだまだ、伝えきれない内容が盛りだくさんです。
すべて、スムースのご縁で生まれた人たちの技術や物語で選定しています。これはスムースが20年やってきた財産です。集大成としてこのモデルハウスに表現したいと思っています。
この上棟の日は終わってから、大工たちと打ち上げを行い、会社でバーベキューをしました。このメンバーだけで一日であの大きな建物の棟を上げたので、さすがにお疲れの様子でしたが、やはりエネルギーが高い大工なので、大きな声と大きな笑い声で終始、賑わっていました。本当にお疲れさまでした。そして、ありがとう。

最後にご案内です。今回、地域の方やご縁ある方に、モデルハウスの上棟式として、餅まきをやります!ぜひぜひ、ご参加ください!たくさんの子どもたちや近所の方、職人さんたちが集まるのを楽しみしています。

(ichikawa)
滋賀県(草津市・大津市・守山市・栗東市・近江八幡市・湖南市中心)
木の家・自然住宅をお届けする注文住宅・工務店・新築「スムース」