一年の道しるべ
6月30日に、ホテルボストンプラザ草津びわ湖さんで、第20期のスムースの経営方針発表を行いました。
職人さんや関係者をお招きして、60名の方が聞きに来てくれました。ボストンホテルさんにもオーナーさんが働いておられるので、いつも最高の準備とサポートをして下さり、ありがとうございます。

20年続く会社は、0.3%と言われています。1000社に3社しか、残っていないということです。ちなみに30年経つと0.02%と言われていて、10000社に2社です。
スムースが20年やってこれたのも、すべては人のご縁だと感じています。そして、その裏でコツコツ積み上げてきたのが、この経営方針です。創業して5年から作り続けてきたので、発表も今回で15回目となります。経営計画書を毎年続けてきたことで、今があると言っても過言ではありません。
いわゆる「スムースの道しるべ」です。
スムースがどこに向かっているのか、何のためにやっているのか、次の一年、具体的にどうしていくのかを皆さんの前で発表する場です。もちろん、発表の為の発表ではなく、私自身が今、何を考えているか、心境だったり、赤裸々に思いを伝えます。この一年の振り返り、今、何を取り組んでいるのか、数字もオープンにしています。
何より大切にしてきたのが「3年後どうなっていたいか」です。
この1年からどうして行くのかから考えると、目先のことに追われて、物事を手前から考えてしまい、ただの課題解決になりがちです。中期的に3年後、どうなっていたいかを明確にすると、逆算で次の1年何をすべきか見えてきます。
なりたい姿を描くことなのです。それも明確に具体的にです。ある先輩からは、思い描いているその風景は白黒ではないか?必ず、カラーで描くことをすれば、手に入るようになると教えられました。たしかに、カラーで描くと、現実になってきています!
でも、うまくいかないというのが人生というものです。今一番、感じているのは時が流れるスピードが速すぎて、3年後描いていることが、変わってしまうことを実感しています。3年前のやっていることを思い返すと、かなり古い時代の様に感じます。やはり、インターネットとスマホだと思います。やりとりもLINEなどで瞬時に物事が進みます。そして、今のAIです。頭を使わず、答えが出てきます。
私自身もコロナ禍では大変苦しい思いをしました。経営者はこの二つをいつも考えさせられます。それは人の問題、お金の問題です。これに尽きると思います。これを考えすぎて、いつしか幸せの基準が人やお金になっている人も多いように感じます。自分の幸せの軸、会社が何を提供するか、幸せの共有が、いかに大事かを痛感させられます。
私自身がブレてはいけないことは、家族の幸せ(絆)で事業を考えることです。今期の方針は、今だからこそ中長期的に5年後、10年後のどこに向かっているかを伝えさせて頂きました。ふるさとを創るという思いで事業の軸を持つことです。

経営計画自体も変わってきています。今は仕組みがとても重要です。
お客様には良い暮らし(良い家)は再現性があり約束された商品サービスであること。
社員さんには価値観共有です。存在価値を認め合う環境です。
スムースの第20期の中期行動方針『ビジョンを実現する環境を作る』としました。
環境づくりのためにこの三年が勝負です。この三年で時代の変化にのる会社と、のれない会社が分かれてくると思います。風の時代を読むことです。いや、風の時代の価値観をどう感じるかだと思います。
軸は家族の幸せ(絆)で事業を考える。これに共感した各事業のメンバーが単年度の経営方針を発表しました。これは、初めてのことです。
スムースでは、佐村と山本。相続不動産事業のBATONでは阪口と松山。社長の発表より、良かった!!と皆さんからの感想。私としてはそれが一番うれしいです。



最後に、、療養中に観たのが「陸王」。
とても感動しました!観られましたか?老舗の足袋屋さんが、経営不振から、ランニングシューズを開発して、成功していく物語です。ここでも人の縁と、情熱が軸としてあります。
経営者は常に決断を迫られ、悩みながらも軸に立ち返り、思いを伝えることで、共感していく仲間が応援していく内容です。
うん、大事なのは伝えること。それも情熱を持って。描く姿はカラーで鮮明に!です!!共感する仲間で、20期キックオフです!!(しています!!)

(ichikawa)