ハリプー
僕は毎月、学びのために様々な体験をするように行動しています。頭で考えるより、人に会う機会を作ったり、目で直接見たり、身体で体感するように、ベンチマークや研修に参加します。新しいものや感動することが好きなのだと思います。
先月の8月は知覧と大分に行き、7月は香川県でした。色んな会に属していることもありますが、誘われたら原則、行くようにしています。今までのスムースの成長は、出会いと体験で変化してきたと感じるからです。
特に今月の9月は多く、神奈川県の大磯、愛知県の尾張一宮、静岡の浜松と沢山の機会があります。そして今回はとても感動し、面白く、衝撃だったのが、愛知県尾張一宮のエコ建築考房さんにお伺いした「ハリプー」です。
皆さん、ハリプーって聞いたことがありませんよね?これがハリプーです。



工務店が、地域に根差し、人と人、親と子、地域やお客様、心と心、木と人などたくさんの繋がりを想うカタチとしてこの場所を作ったそうです。
国産無垢材でつくる木の遊び場として生まれた 「つなぐの森 ハリプー」は、20名を定員とした約20坪ほどの空間で登ったり下がったり走ったり滑ったり出来て、思い思いに体を動かせるのはもちろん、工作スペースも設けており、様々な遊びを見つける仕掛けが盛り沢山なのです。
これは子供たちが心の底から楽しいと感じる場だと思いました!!秘密基地の連続!低い空間で迷路になっており、大人も何故かワクワクします。


この場所は必ず、親御さんがつくことが前提となっており、親子の触れ合いの中で、木の温もりを感じながら、穏やかな感覚で繋がりを感じられることが素晴らしいのです。
木材の魅力を通して、森林保全の大切さも伝わる工夫もされています。600円の有料とされていますが、採算度外視で工期は1年以上かかったらしく、工事費も豪邸が建ってしまうぐらいの相当な額でした。
言うては何ですが、決して広くないこのスペースで、この田舎で、年間1万人以上集めるこのハリプーは、繋がりの中で本気で作った象徴的な場所で、かなり衝撃的で真似できないと思いました。凄いと、素晴らしいと、感激と感動が一緒に来たのは久しぶりの感覚でした。
建築目線でいうと、細かな納まりと気配りが恐ろしいぐらい徹底していてさらに驚きました。木の角にはすべて面が取ってあり、その面取りもR角度も決まっています。

この切り株の細かい納まりにびっくり!

この自然な枝をうまく活用しています。

この羽が凄すぎる!

鳥さんのくちばしが、、

お店屋さんもリアルすぎて、これも作るか、、

お化粧台、、

こちらは暖炉ですね。

階段もちょうど、よい段具合い。細かい仕事です。

今回は本当に感動しました。訪問した時、最後に「なぜ、ハリプーを作ったのか?」と喜多社長に聞きました。
今の時代は、コミュニティを作ることが地域の会社の存在意義です。地域とのつながりを育てるために尾張一宮を守っていきたい。集客の為ですか?と言われますが、ハリプーそのものが大きく会社の利益をあげるということが目的というより、モデルハウスや家づくりへの関心を持って頂ければという思いと、多くの人が体験を通じて来場することで、理念や住宅の良さを知ってもらい、「自然素材・木の家」を選ぶ人を増やしていこうという考えです。
素晴らしいお考えで感銘を受けました。最高の世界観でした。

スムースはこれぐらい、まずは参考にさせてもらおう!スムフェスに間に合えばと思っています。それと、来年にはショールームを改装予定なので、キッズルームを少しでも参考にさせて頂きます。

(ichikawa)