現場管理の仕事 番外編
- 現場管理の仕事

現場監督の仕事というと一般的に、工事現場で職人さんに指示をする人という印象かなと思います。
現場管理の仕事シリーズの番外編として、今回はそんな現場監督の仕事の現場以外での仕事をお伝えしようと思います。
現場監督は、設計担当がお施主さんと打ち合わせした内容に沿って作成した設計図の通りに、建物がつくられているかを指示、管理する役割を担っています。
そのため、業務の一部として、設計担当から引き継がれた基本図面を大本として、職人さんが実際に作るにあたってどの様に作るのかを考え、職人さんに指示するための施工図を作成します。


この施工図で建物や造り付け家具の細かい仕上がり、デティールを決定します。
仕上がり、ディティールを業界では度々「納まり」と表現します。この納まりが良いと、建物のデザイン性や使い勝手が向上します。
例えば、下記の図面や写真は、飾り棚や垂れ壁をスッキリと見せるために工夫した納まりです。強度的に板の厚みを要する場合でも、スッキリとした印象に見せるために、板の両サイドだけ厚みを薄くカットしたものです。



続いて、下記は畳コーナーの納まりですが、畳とフローリングの境界が美しく組み合わさり、フラットになるように、見えないところに細工が施されています。


施工図をもとに職人さんがひとつひとつ実際にかたちにしてくれます。


現場監督の仕事は、現場の指示だけでなく、そこで始まる暮らしを想い、より良い納まりを事前に考え、設計に提案し、建物のクオリティーを高め、暮らしの質を高める仕事だと思っています。
(yamamoto)
|現場管理の仕事シリーズ|
現場管理の仕事 ①基礎工事
現場管理の仕事 ②土台設置工事
現場管理の仕事 ③上棟作業
現場管理の仕事 ④給排水設備工事
現場管理の仕事 ⑤中間検査
現場管理の仕事 番外編
現場管理の仕事 ⑥断熱工事
現場管理の仕事 ⑦大工工事
現場管理の仕事 ⑧内装工事
現場管理の仕事 ⑨屋根・外壁工事
現場管理の仕事 ⑩設備機器取付・仕上げ工事
現場管理の仕事 ⑪外構工事(最終回)

