親心

- 社長ブログ

先日、来年春に入社する新卒社員さんのご実家に挨拶に行ってきました。岐阜の金華山のふもとにある落ち着いた街並みの中に、そのご実家はありました。自分のふるさとである京都の西山にどこか似ていて、ゆったりとした時間がそこには流れていました。

何故、入社前にご実家に伺うのは、ご両親さんが手塩にかけて育ててきたお子さんを、大きな会社でもなく、また、遠方に離れて暮らす心配や、そこの代表がどんな人間なのか知ってもらうためが理由です。今までの社員さんたちの親御さんとはほとんどの方と面識があり、ご縁があることに意義があると感じています。

僕自身、立派な人間でもないので、お会いして逆に不安にさせてしまうかもしれません。しかし、どんな想いで会社をしているのか、なぜ、家を建てているのか、お子さんに対して、どのような気持ちでお受けするかなどを少しでも、お伝えさせて頂いて、安心してもらえればと思ってお伺いさせて頂きます。そして、何より自分自身に責任をもって、引き受けると覚悟を持てるからです。

最近の若者は、、、などと良く世間では言われますが、たくさんの情報が安易に入るようになり、また豊かさも違い、親たちも失敗しないように関わりすぎるほど過干渉に育ててしまったりと、環境が全く違います。僕らの親の世代は、食べることが豊かさだったと思います。僕らの時代はお金で豊かさを求めてきたように感じます。今は僕が感じるのは、承認だと思っています。存在を認めるだったり、価値を認めるだったり、心の時代とはよく言ったもので、求めることが物質的欲求から、心理的欲求に変わってきたのだと感じています。

 

今回の入社してくれるのは女の子で、自分の娘と歳が変わらないので、驚きを隠せないですが、しっかりもので今から来てくれるのが本当に楽しみです。スムースは新卒を毎年取っているわけではなく、縁とタイミングで採用してきました。振り返れば2年に一人ぐらいです。本人から直接、問い合わせてきて、始めはインターンシップとして受け入れてほしいと連絡がきました。採用募集も、インターン募集も出してなかったので中々の強者です。インターンシップ時は、良い子だなと感じながらも、岐阜にはこんな良い工務店があるよだったり、こういう工務店は良い考えだよと伝えていましたが、だんだん、うちに来てくれないかなと思うようになり、完成してなかった「らしさブック」の原稿をわたし、自分はこのような考え方だけど、良かったらうちに来ないか?と伝えました。本音でこうとも伝えました。「スムースは今、変化している途中で挑戦している段階です。一緒に考えてもらうこともあるけど、共に成長していきませんか?」と新卒生にはなかなか、ハードルが高かったと思います。

のちに「一から仕組みを一緒に作ったり、挑戦をさせてほしいので面接させて下さい!」と連絡が来ました。3度、面接を行って、そして次の春にスムースに入ってきます。

岐阜の穏やかな地でご両親さんとお会いでき、お話もさせてもらい、良い時間を過ごせました。親しみやすいお父さんで、娘さんへの想いも照れながらもお考えをお聞きできましたし、お母さんも笑顔が素敵で、愛がたっぷり溢れ出ている優しいお方でした。だから、こういうお子さんが育つのだろうと思います。責任をもって、育てますのでご安心頂けたらと思います。

帰りには、育ったこの場所の風土を少しでも感じようと金華山に上がり、岐阜城を訪れ、育った城下町を見てきました。

今から、春が待ち遠しいです。

ICHIKAWA

滋賀県の注文住宅、工務店(草津市・大津市・守山市・栗東市・近江八幡市・湖南市中心)

木の家・自然住宅をお届けする「株式会社スムース」

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