ナフサショックという現実。

- 社長ブログ

最近、業界の中で強く感じていることがあります。

ナフサショックです。

ナフサとは、石油からつくられる原料で、
プラスチック製品や断熱材、接着剤、塗料など、
家づくりに欠かせない多くの材料の元になっています。

今回、中東情勢の影響で物流が滞り、
ナフサを含めた石油製品が日本に入りにくくなっています。

その影響は、いよいよ現場にも出始めて来てしまいました。

実際に、

住宅設備メーカーは昨日と今朝に足並み揃えて、受注停止と納期未定の通知が来ました。

ほか、配管、断熱材、塗料、コーキングほか

いろんな材料で、
「発注しても入らない」という状況が出ています。

タイムリーに、いろんな情報が入ってきます。

これは、
今までの感覚とは明らかに違います。

ウッドショックの時も大変でした。

材料の価格はかなり上がりました。

ただ、スムースでは国産材を使っていたこともあり、
「材料が入らない」ということはありませんでした。

なんとか乗り切れた感覚があります。

今回は違います。

材料そのものが入ってこない。

この事実は、
正直、かなり大きいと感じています。

この夏から着工する案件は着工などを見直す必要がありますが、今は慌てずに対応していこうと感じています。

現在、着工中の4件は最大限、努力して、最善策を取るために奮闘しています。パートナーや職人さんからも

色んな情報と、対応をしてくれています。

みんな、頑張ってくれているので、ご理解頂けたらと思います。


今回のことで、
改めて感じたことが二つあります。

ひとつは、

運河が封鎖されるだけで、
いとも簡単に石油製品が入らなくなるという現実です。

日本の家づくりは、
想像以上に“外”に依存している。

ナフサという存在に、
ここまで依存していたのかという驚きと、

備蓄がほとんどないという現実。

これは正直、ショックでした。

そしてもうひとつ。

とても大切なことですが、

環境に良い家。
自然素材を使う。
国産材を使う。

そういう意識で、
これまで取り組んできました。

でも実際は、

まだまだ石油に依存している。

この現実です。

見える部分は自然素材でも、

見えない部分では
多くの石油製品が使われている。

今回のナフサショックは、

そのことを、
はっきりと突きつけられたように感じています。

家づくりは、

何を使うかだけでなく、
どこまで依存しているのか。

そこまで考えないといけない時代に入ってきたのかもしれません。

正直、すぐに答えが出る話ではありません。

でも、

だからこそ考える。

この機会に、
改めて向き合いたいと思っています。

これからの家づくりをどうしていくのか。

本当の意味での
“持続可能な家づくり”とは何か。

問われている気がします。

じゃあ、スムースはどうするのか。

その答えも、
これから少しずつお伝えしていきます。

今回のことで、改めて感じたことがあります。

スムースのモデルハウスは、
できるだけ自然素材でつくっています。

木、土、紙、布。

できるだけ“そのままの素材”を使う。

環境共生住宅として、
自然と共に暮らすことを前提に考えています。

もちろん、すべてを自然素材で完結することはできません。

でも、

どこまで自然に近づけるか。
どこを選び、どこに依存するのか。

その積み重ねが、
これからの家づくりには大事だと感じています。

今回のナフサショックは、
そのことを改めて考えるきっかけになりました。

外に依存する部分と、
自分たちでつくれる部分。

そのバランスを、
これからもっと見直していきたいと思っています。

モデルハウスも、
そういう考えのもとでつくっています。

びわ湖の水草を入れたブルーをガラスで作りました。ガラスは石油は関係ありません。

言葉だけでは伝わらない部分も多いので、
ぜひ一度、体感してもらえたら嬉しいです。


“何を使うか”より“どう選ぶか”の時代かもしれません

変化に対応することも大事ですが、

それ以上に大事なのは、
変わらない軸を持つことだと思っています。

スムースがつくっているのは、
家ではなく、居場所です。

その人にとっての“ふるさと”をつくること。

この考えは、
どんな時代になっても変わりません。

だからこそ、

流されずに、
でも柔軟に。

これからの家づくりと向き合っていきたいと思っています。

ICHIKAWA

滋賀県草津市・大津市・守山市を中心に注文住宅を手がける工務店として、「思想」と「人」を大切にした家づくりを続けていきます。

市川 正和
代表取締役

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