手仕事。
現場に立つと、
“つくっている音”が聞こえます。
機械の音ではなくて、
人の手の音。
今建てているモデルハウスは、いや、スムースの家は
ほとんど、手でつくっています。
世の中の住宅は既製品化されていおり、組み立てが主流となってきています。
なぜ、手作りにこだわるのか。
それは、手をかけた分、ずっと使っていけるからです。
想いがこもっているからかもしれません。
今回、造作材としてメインとして使っているのは杉です。
柔らかくて、あたたかい。
でも、そのままでは終わらせません。
質感を出すためにすべてに、柿渋を塗っています。

柿渋は、日本に昔からある自然塗料です。
防腐や防水の役割もありますが、
僕が好きなのは、時間と共に変化していくところ。
使い込むほどに、色が深くなり、
空間に馴染んでいく。
完成がゴールじゃなくて、
そこからが始まりです。
今回は、この柿渋塗りを
社員みんなでやりました。
一つ一つ、手で塗る。
簡単そうに見えて、
実はすごく難しい。
ムラも出るし、
思ったような色にならない。
でも、それでいいと思っています。


完璧に揃ったものより、
少しずつ違う表情が重なっていく方が、
空気が出る。
今回は床にブラックチェリーを採用しましたが、杉の柿渋仕上げと相性が抜群です。
スムースの内装の質感は
ブラックチェリーと杉の柿渋塗との落ち着いたテイスト
杉本来の温かみある風合いで木の香りも感じる和モダンテイスト
広葉樹である栗、タモ、ナラなどの高級感あるテイスト
のこの3つで大きく分かれると思います。
好みが出てきますが、どれも良い質感で落ち着く場所につながります。
手仕事は左官も同じです。
壁は、機械ではなく、
職人さんの手で仕上げられていきます。
同じ材料でも、
手の動きで表情が変わる。
この“揺らぎ”が、
空間のやわらかさになります。
室内はお馴染みの「湯布珪藻土」で仕上げています。
なんちゃって珪藻土が溢れる中、本物を使っています。
色も一色しか無い、黒い服で擦れると珪藻土も付いて汚れます。
でも、これが本当の土。
呼吸をして、湿度を調整し、臭いも消す。
部屋干しにも最適です。
セルロースファイバー断熱材との効果性も抜群で、壁の中まで家が呼吸します。
左官職人が丁寧に仕上げていきます。

内装が仕上がってきている中、特別に製作をお願いしていた作家さんの作品が続々と出来上がってきています。
今回、上がってきたのは信楽焼の手洗い器。
同じ形でも、
同じものは一つもない。
ブラックチェリーの家具の上に置くと、
それだけで、少し空気が変わる。
手を洗う場所なのに、
少し立ち止まる場所になる。
この手洗い器を作ってくれたのは日野町で活動されいる、栗田千弦さん。
2年前ほどのお客様が見つけて来られた手洗い器に僕も一目ぼれ。
今回、モデルハウスのために作って頂きました。
実は作ってもらったのは、2個で一つ目は釉薬の縮れが結構目立ってしまい、ご本人さんが納得いかず、再度チャレンジで出来上がってきたのです。
良い感じです!!ありがとうございます。満足の仕上りです。

家づくりは、
効率だけを考えれば、もっと早くできます。
均一に、綺麗に、整えることもできる。
でも、それだけでは残らない。
人の手が入ることで、
少しだけ不揃いになる。
でもその不揃いが、
心地よさになる。
この家は、
そういう手仕事の積み重ねで出来ています。
明日からは庭工事に着手していきます。
楽しみです!
ICHIKAWA
滋賀県草津市・大津市・守山市を中心に注文住宅を手がける工務店として、「思想」と「人」を大切にした家づくりを続けていきます。
↓
親子仲良く、そとん壁を塗るさま。。


